野望に燃える蛇沼博士の挑戦を受け、世界的な科学者である鷹群博士は妻や助手共々命を落とした。ただ、まだ幼い息子だけは博士が作った人造美女ジェットに託され難を逃れた。
それから10年。鷹群博士を排除した蛇沼博士は科学省の長官となり、その地位を隠れ蓑に邪悪な発明品を生み出し悪事を働いていたが、それをことごとく邪魔する謎の敵があった。
その敵、旋風Zこそかつての幼子、鷹群の遺児であった……。
大昔に親戚の家に置いてあった上巻だけを読んで気になっていたので、文庫版を購入し、ン10年ぶりに読了。そうかあ、そういうオチになったか!
作品としては手塚治虫の代表作ではないし、本人のあとがきによれば試行錯誤の苦しい時期の作品ではあったらしいけれど、それだけになんかにじみ出るエキスがある気がします。
女性型ロボットの「ジェット」なんて、主人公の母の顔を持った乳母であり、初登場時にはZを胎内に収納して脱出し、ピンクのこけし型に変形して空を飛ぶという、まさに『火の鳥2772』の育児ロボット・オルガのプロトタイプ。母性で胎内回帰でこけしで暗喩の塊。
【疾風Z】【ジェットキング】【手塚治虫】【講談社】【手塚治虫文庫全集】【光学迷彩】【アンドロイド美女】【強い母】
それから10年。鷹群博士を排除した蛇沼博士は科学省の長官となり、その地位を隠れ蓑に邪悪な発明品を生み出し悪事を働いていたが、それをことごとく邪魔する謎の敵があった。
その敵、旋風Zこそかつての幼子、鷹群の遺児であった……。
大昔に親戚の家に置いてあった上巻だけを読んで気になっていたので、文庫版を購入し、ン10年ぶりに読了。そうかあ、そういうオチになったか!
作品としては手塚治虫の代表作ではないし、本人のあとがきによれば試行錯誤の苦しい時期の作品ではあったらしいけれど、それだけになんかにじみ出るエキスがある気がします。
女性型ロボットの「ジェット」なんて、主人公の母の顔を持った乳母であり、初登場時にはZを胎内に収納して脱出し、ピンクのこけし型に変形して空を飛ぶという、まさに『火の鳥2772』の育児ロボット・オルガのプロトタイプ。母性で胎内回帰でこけしで暗喩の塊。
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