
その正太郞は、気がつけば幼子として転生していた。
時は幕末、黒船来航の噂も流れるご時世。多治見盆地の貧しい農家の倅であった……。
「まだこの体は5歳でしかないけれど、動き出さなきゃきっと出遅れる。時間は決して止まってなんかくれない」
斜陽産業としての製陶業しか知らなかった主人公が、開国前夜の美濃に転生し、一足早い技術を生み出し自ら流行を作り出していこうとする幕末転生系ビジネス小説。
何かすごいアイデアを出しても他人に取り上げられてそれっきりになりそうな貧しい農家の5歳児が、いかに発言力を手に入れ、社会制度の網をかいくぐりながら、どこまで手を広げていくかが見所。今回は製陶業のとっかかりから安政の大地震を乗り切るまで。この先は、技術的な課題よりも既得権益に守られた流通網や商圏にどう食い込んでいくかがメインとなっていきます。ホビージャパンとしては厚めの装丁で、「誕生編」までをすっぽり収録。続刊に期待しています……っていうか、早く書籍で「かっぱぎタイム」を見たいよね。(2017/05/27)
期待したほど売れなかったと1巻打ち切りが決まり、ウェブの更新も停まって、作者はファンタジーものに傾注し始めてションボリし、「こんなに面白い話を、ちゃんとした本にして、それでも売れないのは営業が悪い」と怒っていたのだけれど、書店から来月に続刊決まりましたとのお知らせが。
良かった-。続きが読める!
そして、今回は多治見の窯元とのコラボで読者プレゼントありますとか、ちょっと気合い入ってるよね。この意欲的な試みが売上につながりますように!(2019/04/17)
【陶都物語~赤き炎の中に】【まふまふ】【碧風羽】【上川畑博】【ホビージャパン】【天領窯】【災害復興】