「人間は非論理的すぎますからな。いや、感情に支配される場面が多いというべきか」
「そうだな。しかしその是非を問うのは無意味だ」
バルカン人のような言いぐさの魔王軍技術総監クルツェと、それにボーグのように応える皇帝エレオラ。
“黒狼卿”ヴァイトと“魔王”アイリアの娘フリーデは、幼馴染のユヒテ、シリンとともに北の帝国ロルムンドへの使節団の一員として派遣された。そして彼女らは女帝エレオラが統治する氷壁の帝国の各所で、父ヴァイトの伝説に触れては困惑する。
そんなフリーデのもとに、エレオラの姪であるミーチャがやってくる。皇位継承順位が1位の皇女だ。同じく次期魔王のフリーデ王女に会いに来たというのだが、フリーデは王女でもないし魔王になる予定もなかった……。
皇女の名前がミーチャというだけで涙腺崩壊の13巻。
主人公とヒロインの娘を主役にした新章というか、次世代キャラと本編キャラが交錯して後日譚を語る第二章。立身出世を果たした護帝十四将の困惑ぶりと活躍に歳月が流れたなあと感慨にふけりました。なし崩しに展開したあれやこれやが、すべて昔話の英雄譚なのです。
ウェブ版にロルムンド訪問時に遭遇した事件のエピソードを追加の2割増量で、風紋砂漠編まで。ウェブ版の量からすると次巻で完結のはずだけれど、果たしてどうなるか。イラストは巧いけれど、キャラメインで情景があまり描かれないのが残念。冬のロルムンドとか、風紋砂漠とか観たいのに。
【人狼への転生、魔王の副官13】【二人の姫】【漂月】【手島nari】【アース・スターノベル】【小説家になろう】【転生ファンタジー】
「そうだな。しかしその是非を問うのは無意味だ」
バルカン人のような言いぐさの魔王軍技術総監クルツェと、それにボーグのように応える皇帝エレオラ。
“黒狼卿”ヴァイトと“魔王”アイリアの娘フリーデは、幼馴染のユヒテ、シリンとともに北の帝国ロルムンドへの使節団の一員として派遣された。そして彼女らは女帝エレオラが統治する氷壁の帝国の各所で、父ヴァイトの伝説に触れては困惑する。
そんなフリーデのもとに、エレオラの姪であるミーチャがやってくる。皇位継承順位が1位の皇女だ。同じく次期魔王のフリーデ王女に会いに来たというのだが、フリーデは王女でもないし魔王になる予定もなかった……。
皇女の名前がミーチャというだけで涙腺崩壊の13巻。
主人公とヒロインの娘を主役にした新章というか、次世代キャラと本編キャラが交錯して後日譚を語る第二章。立身出世を果たした護帝十四将の困惑ぶりと活躍に歳月が流れたなあと感慨にふけりました。なし崩しに展開したあれやこれやが、すべて昔話の英雄譚なのです。
ウェブ版にロルムンド訪問時に遭遇した事件のエピソードを追加の2割増量で、風紋砂漠編まで。ウェブ版の量からすると次巻で完結のはずだけれど、果たしてどうなるか。イラストは巧いけれど、キャラメインで情景があまり描かれないのが残念。冬のロルムンドとか、風紋砂漠とか観たいのに。
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