付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「本好きの下剋上21」 香月美夜

2020-01-15 | 本屋・図書館・愛書家
「無事では済まないかもしれませんが、刺し違える覚悟なら行けると思います」
 ローゼマインとエックハルトの間には、意外な共通点があった。危険志向が似ているのだ。

 公式の第何部の1とか2とかいうカウントだと分かりにくいのですが、通しで数えていくと多分21冊目。第四部も最終巻となり、いよいよ終盤への入り口です。

 王命を受けたフェルディナンドの旅立ちが近づき、ローゼマインはせめてもの餞別にとレストランでの食事会を企画した。ところが、その間に何者かが神殿に侵入。4人の灰色神官を誘拐し、さらにはローゼマインの聖典を偽物とすり替えていた。
 拉致された神官たちはどこに連れて行かれたのか? ローゼマインたちの追跡が始まる……。

 楽しい食事会から一変しての追跡劇。そして、潜在的な敵地へ送り出されるフェルディナントとの別離と、浮き沈みの激しい巻ですが、つまりは王権を持ちながらそれを行使できない状況に陥っている王族の無能がいけないんや。

【本好きの下剋上21~司書になるためには手段を選んでいられません】【第四部 貴族院の自称図書委員Ⅸ】【別離から始まる冬の生活】【香月美夜】【椎名優】【TOブックス】【ビブリア・ファンタジー】【しいなゆう】【四コマ漫画】【寄りかかる長椅子】
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