「奥様に我慢できる女はわたしだけだし、わたしが我慢できる女は奥様だけなのだ」1899年生まれのメガネっ娘メイドが初めてロンドンに奉公に出て、あちらこちらの屋敷を勤めた末にアスター家にたどり着くまでと、着いてからの35年の回想録。くせのありすぎる子爵夫人と彼女に仕えたくせのありすぎるメイドのエピソードの数々を、パーティーの経理から庭園管理までいろいろ交えて書いたもの。庶民の生活から上流階級のお約束まで網羅してます。
当時の貴婦人は、たとえ相手がメイドであっても全裸をさらさず、常に威厳を保っていましたという話には、「エマ」の奥様は変わり者の部類なのねと納得してみたり。
【おだまり、ローズ】【子爵夫人付きメイドの回想】【ロジーナ・ハリソン】【白水社】【映画のようにドラマチックで感動的な半生紀】【盗っ人にも仁義あり】【バーナード・ショー】【第二次大戦】
