「自分たちに優しくても他のひとたちに優しい世界じゃなきゃ、廻り廻ってやっぱり大事なひとに優しい世界ではない」不仲な両親に見放された５歳の肥満児、伯爵家長男・鳳蝶（あげは）に日本人としての前世の記憶が生えた。そんな彼の年齢には見合わない心には、彼が両親に愛されていないことも、爵位継承権がいずれ腹違いの弟・レグルスに行くであろうことも見えてしまう。けれども、鳳蝶は両親の確執から殺されそうになるレグルスを護り、育て上げることを決意する。
「私ね、ここだけの話ですが、あんまり長生きしない気がするんですよね」
彼が前世の知識チートで辺境の寂れた領地を豊かにするため奔走するのも、すべて弟に少しでも豊かな地を譲り渡すためであった……。
夏の４日間連続の同人誌即売会に友人のつきあいで三徹して参加したあげく熱中症で死んでしまった主人公が、転生して兄バカになって、身勝手な両親に見切りをつけて義弟を溺愛。キラキラふわふわで純真無垢な弟も兄を慕ってぴったり寄り添う殖産内政ファンタジー。東西の狭間に位置し、ちょっと不思議な世界観が魅力なほんわりファンタジー。
メイドさんがロッテンマイヤーさんで、従僕がセバスチャンなのは「アルプスの少女ハイジ」以来のお約束です。
【白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます】【やしろ】【keepout】【ＴＯブックス】【幼き兄弟の領地経営ファンタジー】【ロッテンマイヤー】【セバスチャン】【茶わん蒸し】【布絵本】【にぃに、だいしゅき！】【仙桃】
