
好きなときに好きなようにやるのがいいのさ」
祖父や父の残した「昔のゲーム」が大好きで、そのために友達と話が合わずにコミュ障になってしまった大学生、赤石信悟は「積みゲー」を消化しきったのをきっかけに流行のフルダイブ型VRゲームにチャレンジすることにした。
しかし、あまり他人とパーティーを組んだり交渉したり連係したりが苦手な赤石が選んだソフトは『ザ・ライフ・オブ・オーシャン』。海洋生物になって気ままに雄大な海を楽しむというものだが、簡易モードを選ばないと操作方法から苦難の連続。生き物が生きて生まれるだけでも一大事で、天寿を全うするなど奇跡の連続という過酷な生存競争の世界を無駄に再現したゲームだった。
マンボウを選んで卵から生体に辿り着く確率は3億分の1……。
『ザ・ライフ・オブ・オーシャン』でイルカになったりカメになったりする話をメインにしつつも、それだけではなく、それ以外のFPS『スラムドッグ・ウォークライ』とかロボットバトル『インフィニティ・レムナント』とかファンタジーRPG『Dragon×SlayerX』にも手を出し、そうしたゲームを通じて知り合った他のプレイヤーと交流していく青春小説。
ただ、知り合ったプレイヤーたちもコミュ障気味というか協調性がさほどあるわけではないので、それぞれ勝手にソロプレイしていて、どうしてもというときだけ協力してみるみたいな距離感が面白いというかまさにあおり文句通りの「ゲームに青春をささげた若者の悪戦苦闘と友情」だよね。
表紙イラストにちゃんと赤青黄色が揃っているのは偉い。
【ダイブ・イントゥ・ゲームズ1~ぼっちな俺とはじめての友達~】【佐嘉二一】【U35】【レジェンドノベルス】【新しいタイプの青春小説】【ゲーム実況青春文学】【小説家になろう】【~ぼっちなコミュ障、VRゲーム始めました~】【赤鯨】