付け焼き刃の覚え書き

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「サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた」 逆波

2020-10-13 | 超能力・超人・サイボーグ
 異世界転生だとかチート能力でモンスターバトルとか、そんな話ばかりがウェブ小説ではないわけで、本当にいろいろあるわけですが、これもその1つ。

 財テクも出世レースも大好きというサラリーマン、榊平蔵は仕事帰りに謎の外国人に襲われたことから人生が一変、一般社会から抹殺されてしまう。今まで築き上げてきたエリートの立場を剥奪されて、任命されたのは、この国を統べる皇族の一人娘、日桜殿下の護衛であった……。

 ジャパニーズビジネスマンが日本を守る刀剣バトルの能力者集団に取り込まれ、高貴な幼女をスパイやテロリストから守って戦う話なのだけれど、特殊能力に覚醒した事による強さより、ビジネスマンとして培ってきたスキルの方が効果的に威力を発揮しているというあたりがツボ。ネゴとか稟議とか得意技ですよ。それで、大地を割り海を割くような特殊能力者たちとの戦いに見劣りせずに立ち向かえるんですから。
 あと、登場する幼女たちの魅力。いや、幼女というより少女に近いし、なにより心は立派な女性ではありますが、子供ならではの無邪気さや天真爛漫さと自分の立場を自覚した社会的地位に相応しいストイックさが同居していて、このアンバランスさが「護らなければあかん御方や」と思わせるのです。そこがボディガードもののポイント。
 書籍版はスタート時のレーベルのプッシュにもかかわらず、護る幼女が2人目の2巻にて停まっていますけれど、もうちょい書籍版で読みたいなあと思いつつウェブ版で続きを読みふけるのです。

サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた】【逆波】【小説家になろう】【皇位継承権】【国家守護】【オーバーラップ文庫
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