「いまに、ハーメルンの笛吹きおじさんが、美しく美しく笛を吹きながら、あの丘をこえて、虹の谷へおりてくるだろうよ」
そして、ぼくらは海をこえてついていってしまうだろうとウォルター・ブライス。
2年後に執筆される『アンの娘リラ』に向けて伏線を張り巡らせていきます。
アンとギルバートが医師会の研究会でロンドンまで旅行していた3カ月の間に、グレン・セント・メアリの村に新しい牧師の一家が赴任してきた。けれど、そのメレディス牧師の妻は最近亡くなっていて、牧師はあれこれ考えてはぼんやりしがち、家の世話は目の悪い老婆がしているということで家は荒れ放題、その4人の子供たちは親が教育できていなくて困りものという村の噂だった。
そんな牧師の子供たちは仲良し元気いっぱいで、あちこち探検しているうちに林の奥の「虹の谷」でヒメマスを焼いているブライス家の子供たちと出会ってしまった……。
もう舞台はアヴォンリーではないし、主役はアンではないけれど、モンゴメリは「アン・ブックス」にカウントしている巻。今回はブライス家の上の子供4人と牧師家の子供4人の物語に、トムに対するハックルベリー・フィンみたいな存在であるメアリ・バンスが大暴れしまくります。イラストもメアリの発育不全ながら歪に成長した彼女の内面をうまく表現してます。
ストーリー的には、仕事も家庭の事もぼやぼやでダメダメな男がまともになるまでの話かな。このシリーズは悪意ある人、愚かな人、意見がどうしても合わない人とかいろいろ出てきますけど、その中でもあの牧師さんは、父としても、男としても、牧師としてもダメすぎじゃないかと思います。この巻は、牧師家の子供4人が頑張って家族を守ろうとするけれど、子供ゆえの力の足りないこと、考えの及ばないことからトラブルを巻き起こし、それにブライス家の子供たちが巻き込まれるような展開になりがちなんだけれど、そもそも牧師がちゃんとしていたら頁数が半分になるんてだすよね……。
【虹の谷のアン】【赤毛のアン7】【L・M・モンゴメリ】【村岡花子】【HACCAN】【青い鳥文庫】【聖歌音楽会】
そして、ぼくらは海をこえてついていってしまうだろうとウォルター・ブライス。
2年後に執筆される『アンの娘リラ』に向けて伏線を張り巡らせていきます。
アンとギルバートが医師会の研究会でロンドンまで旅行していた3カ月の間に、グレン・セント・メアリの村に新しい牧師の一家が赴任してきた。けれど、そのメレディス牧師の妻は最近亡くなっていて、牧師はあれこれ考えてはぼんやりしがち、家の世話は目の悪い老婆がしているということで家は荒れ放題、その4人の子供たちは親が教育できていなくて困りものという村の噂だった。
そんな牧師の子供たちは仲良し元気いっぱいで、あちこち探検しているうちに林の奥の「虹の谷」でヒメマスを焼いているブライス家の子供たちと出会ってしまった……。
もう舞台はアヴォンリーではないし、主役はアンではないけれど、モンゴメリは「アン・ブックス」にカウントしている巻。今回はブライス家の上の子供4人と牧師家の子供4人の物語に、トムに対するハックルベリー・フィンみたいな存在であるメアリ・バンスが大暴れしまくります。イラストもメアリの発育不全ながら歪に成長した彼女の内面をうまく表現してます。
ストーリー的には、仕事も家庭の事もぼやぼやでダメダメな男がまともになるまでの話かな。このシリーズは悪意ある人、愚かな人、意見がどうしても合わない人とかいろいろ出てきますけど、その中でもあの牧師さんは、父としても、男としても、牧師としてもダメすぎじゃないかと思います。この巻は、牧師家の子供4人が頑張って家族を守ろうとするけれど、子供ゆえの力の足りないこと、考えの及ばないことからトラブルを巻き起こし、それにブライス家の子供たちが巻き込まれるような展開になりがちなんだけれど、そもそも牧師がちゃんとしていたら頁数が半分になるんてだすよね……。
【虹の谷のアン】【赤毛のアン7】【L・M・モンゴメリ】【村岡花子】【HACCAN】【青い鳥文庫】【聖歌音楽会】