「どの作品も原点を模索してきたけど、いつしか原点もへったくれもなくなっていく中、どこかでその重石を付けなきゃいけないんですよね」
エグゼクティブプロデューサー・白倉伸一郎は、そのために外部的なクリエイターの視点が必要だと考えていた。
仮面ライダーは空を飛ぼうが巨大化しようが、石ノ森章太郎が「これが仮面ライダーだ」といえばライダーだったけれど、その死後は新機軸を打ち出しつつも原点回帰も意識して試みていたようです。「仮面ライダー龍騎」が成功したことで、ある意味何でもありの挑戦的な企画が許されるようになり、「仮面ライダー響鬼」などが登場する一方で、「仮面ライダー THE FIRST」や「仮面ライダー1号」のような作品が生まれてきますが、ここでもう一押し……ということでしょうか。
そういう意味で、旧1号篇をそのままリメイクしたかのような「シン・仮面ライダー」は道標にふさわしい作品かもしれません。
60年代から70年代初頭のテレビヒーローって、怪奇要素の強いものが多かったです。「恐怖のミイラ」「ウルトラQ」「悪魔くん」「黄金バット」「キャプテンウルトラ」「ジャイアントロボ」「仮面の忍者 赤影」「河童の三平 妖怪大作戦」等々。「仮面ライダー」もその初期はかなり怪奇色が強く、それに孤高のヒーローだったわけですが、思いっきりそこに原点回帰してますよね。
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