
テスタ老はアーシャについて帝国に行くために手段を選ばない。
庶子の皇子アーシャは、第二皇子の対抗馬にならないよう何かと妨害されていて、王族貴族なら当然に入学するであろう隣国ルキウサリアにある最高学府、ルキウサリア王立学舎機構こと<王立学園>への入学すら邪魔されようとしていた。
アーシャ自身は錬金術がまともに学べなさそうな学園に進学してもたいしたメリットはなさそうと考えていたが、将来的に弟たちが進学したときの足場固めするのは良かろうと、ルキウサリアの王女ディオラからの体験入学の誘いに乗っかることにしたのだが……。
条件的にも性格的にも婚姻相手にばっちりなディオラ王女ですが、肝心のアーシャになまじ前世の記憶があるので同世代を恋愛対象として見られないということから、そちらに関してはもどかしい展開です。
今回は、体験入学に行って、毒にも薬にもなりそうにない学園生活を見学してこようとしていたはずが、気がつけば隠されていた湖底図書館を発見し、800年前に封印された世界滅亡級の知識への道を手にしてしまいます。そして頑固爺こと封印図書館研究の第一人者、94歳というテスタ老のレギュラー入りです。
はた迷惑な頑固爺として登場したものの、その行動にはちゃんとした思いがあり、実力も影響力もあり、アーシャの熱烈な信奉者に転じる一癖も二癖もあるキャラです。ちゃんとイラストでどかんと登場。このイラスト担当の人、メインのころころした幼い少年少女ばかり描いていたので、こういうタイプしか描けないかと思っていたら、ちゃんと年齢重ねた学者とかオートマタとか老人もメカもちゃんと描けるじゃないですか。スゴいや、巧いぞ。
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