「たしかに別れがくるのは悲しいわ。でもね。その間嫌われたり無視されたりするよりは、お互いに好きな人であったほうが幸福だと思わない？」短命のものと付き合うにあたり、マイルヤーナ・ドラッケンの祖母の言葉。
貨客船〈ホワイトカーゴ〉の船長、ショウン・ライアットはシュメール人だ。シュメール人は中性的な容姿で、月に１度、１日か２日だけ性が変わるという特性がある。それで困ったことはないのだが、口の良くない者は彼のことをカタツムリと呼ぶ。速度の遅い貨物輸送船で安全運転するからでもある。
彼は無事故無違反で真面目に貨客船業務を遂行しているだけだが、なぜかトラブルに巻き込まれることが多い……。
食通のドラコニアル人が絶賛する菓子や料理を趣味で作る宇宙船長の日々のトラブルを描くほんわかスペースオペラ。
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