付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「羽林、乱世を翔る5」 イスラーフィール

2024-10-18 | 戦国転生・歴史改変
「上に立つと言うことは人を纏めるという事なのです。纏める人数が多くなればなるほど力は強くなる」
 敵を作り切り捨てるだけの公方に春日局は忠告するが、その心は届かない。

 取り寄せた南瓜や唐辛子の栽培は順調で、朽木や尾張を中心に広めていく予定だ。しかし、周囲の状況は日増しに悪化していく中では慶事のはずの赤子の出生ですら一触即発の危険を孕んでいる。養母・目々典侍が無事に男児を出産したのだ。第二皇子である。
 三好憎しの幕府が煽る中、1561年夏、ついに三好に対し、六角と畠山が同時に挙兵。自力ではなお三好が優るものの、三好長慶の病によって十全に力を発揮することができず、最終的には勝つものの一度は京を放棄せざるを得ないだろうと基綱は予想している。そして、三好が都を離れるのを好機と、二条や万里小路といった朝廷内の親足利勢力が近衛と飛鳥井の排除を画策してることを基綱は想定し、その対応も進めていた……。

 基綱13歳の暗闘です。婚姻したり手紙を書いたり人の手配をしたりと大忙し。
 戦局としては、上杉と武田の戦いが終わって関東方面が小康状態。尾張美濃方面も織田家有生とはいえやはり小康状態。畿内では三好と六角・畠山がぶつかり、これに浅井や浅倉など周辺勢力が呼応するか見守るに留まるか思惑が交錯するところです。そして、信長は南瓜の味噌汁を堪能していました。

【異伝 淡海乃海~羽林、乱世を翔る~《五》】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】
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