付け焼き刃の覚え書き

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「不良聖女の巡礼2」 Awaa

2024-11-09 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「たとえ、相手が腹を刺さんと刃物を隠し持っていても、受けた愛には愛で返さねばならん」
 マール伯爵は人を信じ、義を重んじ、そこに藪があろうと己が道を行く人物なのだ。それが賢いかどうかは別として。

 大地の聖女メリッサは滅びつつあるナヴァラ朝カタロニアの王女でもある。
 マール伯爵の信を得てナットウォルズの廃城に拠点を構えている獅子候アンデルセン伯爵があちこちから女を攫い拷問していると捕虜から聞き出したメリッサは、これを千載一遇の機会と考えた。獅子候の拠点の完成祝賀に集まるマール伯以下の諸侯ごと、第四聖女軍〈神の駱駝〉で討ち取ってしまえば良い。獅子候が本当に女子供を攫っているのか、マール伯がそれを認めているかなど関係ない。やってしまえば勝ちなのだ。
 その頃、リトル・キャロルの一行も、女冒険者たちを攫わせているのが獅子候と知り、彼のもとを目指していた……。

 瘴気の広がりによって人間の生存領域が狭まり、魔物が跋扈し、多くの国が滅びて国民が流民となり奴隷となる時代。人類の最後の望みは聖女に託されていたけれど、人々は輝聖による大地の浄化を待つ余裕はなかったのです。だからこそ、世界が滅びるか否かより、人間が人としての尊厳を保てるか、全ての人がちゃんと人でいられるかの方が大切なのだとリトル・キャロルは言います。
 今回はそんなリトル・キャロルの過去も含めて、ドラゴン退治の英雄との闘いが描かれます。

【不良聖女の巡礼 2~追放された最強の少女は、世界を救う旅をする~】【Awaa】【がわこ】【オーバーラップノベルス】【神を信じない最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚】【小説家になろう】【ハーメルン】 【百獣軍】【賢者の石】
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