「一匹狼より、集団の狼になった方が狩りは上手くいく。きっと、人生もね」〈アルテミス〉のシーナは、モングレルの勧誘を諦めないけれど、彼は自分は狼ではなく雑種犬だという。
暑い夏になってモングレルはアルテミスのザヒア湖遠征に誘われる。途中、商隊の護衛もするが、結局は慰安旅行のようなものだ。メインは湖でのリードダック狩り、水鳥狩りらしい。モングレルも本格的な釣りができると二つ返事で参加を決めた。
一方、ライナは、モングレルのことが好きならこの旅行で距離を縮めないとそのうち誰かに取られると、ウルリカに煽られていた……。
30歳になったモングレル。気軽にアルテミスの慰安旅行に参加してみれば、向こうは最長で24歳でした。しかも女性か男の娘しかいないのに、けっこう平常心。もう枯れちゃったか？ そしてレゴール伯爵領を訪れる〈月下の死神〉。ハルペリアを守護する陰の戦士の登場に、周辺がまたきな臭くなってきますが、淡々と仕事を片づける伯爵はカッコいいですね。
水遊びや入浴シーンのイラストも多く、今回は全体に百合百合しいですね。
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