青年ネロこと根路連太は18歳の浪人生。川を流される小猫を助けたものの、足を滑らせて石段から転げ落ちて死んでしまった。けれど、その子猫のミーちゃんが神様の眷属だったことから、記憶そのまま身体そのままでファンタジー世界に転生させてもらうことになった。弱肉強食の危険な世界だが、この人生がこのまま終わるのも残念すぎるので、記憶をなくして裕福な家に生まれ直すより、未知の世界でのやり直しを選んだのだ……。
子猫のミーちゃんと異世界転生した青年が、鑑定スキルを認められてギルド職員になり、いろいろお手伝いしたり、商人のまねごとしたり、料理を振る舞ったりする話。主人公の情報は浪人生ということくらいなんだけれど、銃砲のライフリングについて知っていて、しかも単に知っているだけでなく「八条ぐらいで30センで１回転」と指定するくらいの知識があるのでミリタリオタクだったのかしら。
ただ、ゴブリンがあふれて町が包囲され、王都へ緊急の伝令として送り出されることになった主人公。ミリタリオタクというには、結構早く着いたからと手紙を届ける前に中継地点の街々から王都までバザーに寄り道して買い物が先でギルドに報告するのは後という仕事ぶり。緊急の要件だと自分で言ってるのに、この危機感のなさはミリオタじゃねーな……。
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