『第28回日本SF大会 DAINA☆CON EX』 1989．8/19－20

　『ネットゲーム'88』というＰＢＭに参加して盛り上がっていて、終わっても収まりがつかずにみんなに呼びかけて日本ＳＦ大会の一角を借りてバカ騒ぎしてしまったのが1989年のダイナコンＥＸ。思いっきりＳＦから外れていたような気もするけれど、後に星雲賞を何度も取るような作家の卵も混じっていたりするので、ＳＦ濃度としては十分。まあ、良しとして欲しい。
　時期的には、大会としてもファンタジーＲＰＧ色が強い時期で、この前後数年はＳＦ大会といえばライブＲＰＧ企画があって当然という時代。当時の写真の大半も「ここはコミケか」というようなコスプレ写真ばかり。やがて、ゲームやりたい口は別のイベントを見つけてスライドしていくので、相対的に企画としての「ゲーム」は下火になっていったんだと思う。まあ、そんな時代だったよね。

　写真は今は廃墟ホテルで有名になってしまった蒲郡三谷温泉。ここの大きいホテル４つを借り切っての大会で、深夜までホテル前の売店が店を開けてたり、温泉街あげての歓迎ムードが申し訳なくてたまらない。ごめんね。ＳＦファンは地域経済にあまり貢献しないんですよ（酒屋・乾物屋を除く）。
　んでもって、写真右はメインホールとなった大広間。1500人詰め込む座敷ってのが、普通にあった時代。企画部屋もいろいろあったけれど、増築と改築を重ねた大ホテルが４つなわけで、地図を見ながらでも企画部屋にたどり着けない者が続出したという迷宮ぶりはいまだに語りぐさ。
　火事にならなくて良かったね……。