付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「SFマガジン」 1983年8月号

2018-02-25 | その他SF(スコシフシギとかも)
 人から、この号でPBMが紹介されていると聞いて取り寄せ。この号から「今いちばんホットなSFシーン」として安田均の「SFゲームへの招待」の連載が始まり、その第1回のテーマが「バーサーカーとPBM」でした。
 SFとゲームの親和性というか、楽しむための基礎教養みたいな位置づけで、映画『E.T.』におけるD&Dの役割みたいな話から、フレッド・セイバーヘーゲンの「バーサーカー」シリーズの要素を取り入れたプレイ・バイ・メール「スターウェブ」を紹介する流れになっています。そして、この「スターウェブ」にバーサーカーが登場したのをきっかけに、またセイバーヘーゲンがスターウェブのようなゲームが登場する作品を書いたという顛末。
 これを読むとゲームをプレイしたくなりますよね。SFを読むだけから体験できるようになるわけですから。
 
 翻訳としてマレイ・ラインスターの「さびしがりやの惑星」が掲載されているのもポイントです。
 ラインスターは、20世紀半ばに活躍していた作家でファーストコンタクトとかパラレルワールドとかSFの1ジャンルの代表作を書き上げてきた人ですが、『地の果てから来た怪物』『青い世界の怪物』とか怪物SFを多く書いていたことでも有名。この作品も独特な怪物の存在が作品を印象づけています。

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