
帝都での派閥争いで麒凰帝国が揺らぐ中、菊乃井領に賓客が押しかけてきた。本当に予告もなく、お忍びで、渦中の兄弟皇子・統理とシオンが鳳蝶の下にやってきたのだ。
結局、2人の絆を確固としたものにすることが国家を安定させるための第一歩、そのためには既に固い絆で結ばれている兄弟に倣うのが一番だと、皇子たちは鳳蝶・レグルス兄弟の「普通の毎日」を体験することになったのだが、それはまず泥だらけになっての野良仕事だった……。
高貴な少年たちが集まって、キャッキャウフフと泥だらけになっての田舎暮らし回です。
ちょっと言葉を間違えただけで火に油が注がれかねない権力闘争の真っ只中。「同じ釜の飯を食う」ってのは、意外と侮れない要素なのです。顔を合わせて話をしながら飲み食いし、互いの人柄を分かって初めて進められる関係も少なくありません。昔、行政の綱紀粛正が厳しく言われた時期、公務員と一般とのつきあいが厳しくなって飲酒・コンパニオンを伴わない食事会であっても参加はまかりならぬとされた時期、商工会議所とか地区会の人の怒りの声を聞かされました。「一緒に飯も食えん相手とは話なんかできない。連中に協力は一切しない」と。逆の意味で「塩を同じにしない」という言葉は『ジョーカー』だったかな。
一緒にわいわい何かするっていうのは、大切なことなんですよ。親睦会や懇親会をなめちゃいけない。職場の懇親会とか飲み会に参加しないのは個人の自由だけれど、「食事を共にしない」というのは「おまえは味方じゃない」と宣言するという意味もあるってことは覚えておきましょう。
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