付け焼き刃の覚え書き

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「世界のSFがやってきた!! ニッポンコン・ファイル2007」 日本SF作家クラブ編

2008-08-25 | その他SF(スコシフシギとかも)
 北京オリンピックがやっとこさ終わったけれど、個人的にはオリンピックを日本に誘致できたかできないかという騒ぎより、世界SF大会ワールドコンを日本に誘致できるかどうかの方が大問題でした。 まあ、経済効果は雲泥の差ではありますけどね。
 さて、非英語圏では初の開催となった2007年夏のワールドコン、ニッポンコンの記録集ということでわくわくしながら読み進め、結果、うれしさ半分、がっかり半分。
 だって、本当に日本SF作家クラブが関与した企画しか紹介されてないんだもの。それでも60企画ですから十分といえば十分ですし、それらについては詳細なレポートが掲載されていて「不参加でも参加した気分が味わえる」ようになっていますが、企画数からいえばワールドコン主催の英語企画、ファングループが主催した自主企画、企業主催企画等があったわけで、感覚的には半分くらい、自分の参加した企画は1/3も含まれていません。
 「日本SF作家クラブ」であると同時に「日本SF作家クラブ」でもあるわけです。

 特撮怪獣映画のパネルディスカッションとか、19世紀イギリスのリージェンシーダンス講習会とか、すごい科学で守ったり針のむしろで横になったりとか、デンキネコとか、ジョージ・タケイのサイン会とか、ファンタジー系企画とかについてはすっぽり落ちてます。
 ほら、ロバート・シルヴァーバーグも「SFと古典」企画で「SFとファンタジーの区別には重要な意味はない」と言い切っていたのに、やはり正統派SF企画中心のアフターレポートとなってしまいました。まあ、表紙のイメージ通りの本です。
 あるいは参加してもよくわからなかった英語による企画についても、どんなことをやっていたのか知りたかったですね。巻末の寄稿でアイリーン・ガンが「ニッポンコンについて唯一不満だったのは、日本語企画と英語企画がそれぞれ別々に走っていて、たまにしかまとまらないという点だった」と指摘していたけれど、それは本当に最後の最後まで変わらなかったのでした。
 そこは日本SF作家クラブではなく、出版元の角川春樹事務所で何とかならなかったのかな。別巻、続刊は無理としても、時刊新聞やレジュメの再録で良かったのだけれど。

【世界のSFがやってきた!!】【ニッポンコン】【日本SF作家クラブ】

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