冒険者たちは日々迷宮に挑むが、当然、財宝を手に入れることもあれば、罠や怪物によって死んでしまうこともある。だが冒険者は死んでも復活可能な特異な存在。そして迷宮での戦いに敗れて死んだ冒険者の棺を見つけて回収し、復活させるのが死体回収屋の仕事だ。しかし、その日、死体回収屋のブリッドが回収したのは、いつ死んだかも分からない古びた棺で、復活したのは裸の美少女ニナ。
スゴ腕冒険者を自称するニナは「わたしの裸の鑑賞料は回収100万回ぶんだよっ!」と料金を踏み倒し、迷宮に向かったと思えばつまらぬ事故で死にまくり。仕方なしにブリッドはトンデモ冒険者ニナの棺を回収しては踏み倒され、回収しては踏み倒されと無限ループに陥っていく……。
死ぬと死体が転がるのではなく、棺桶にきれいに納まるというのはドラゴンクエスト案件。でも、誰かに助けてもらって素直に感謝できなかったり、反省もなく向上しないキャラはあまり好きじゃない。
【100万回死んでも少女は死体回収屋の苦労を知らない】【割石裂】【ゆーぽん】【富士見ファンタジア文庫】【非常識迷宮ファンタジー】【第26回ファンタジア大賞準大賞】
観束総二はツインテールを愛する普通の高校生。こんな特殊な性癖の持ち主を普通と言って良いかわからないけれど、そんな彼の前に異世界から来たという謎の美少女・トゥアールが現れる。
19世紀の英国はヴィクトリア女王の治世を吸血鬼や人狼らが支える、人間と異界族が共存する社会となっている。
「……橋はちゃんとある！（ひゅーん どばばばばーんっ）……今はもう無いっ！」
「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」
「いったん始まったら、最後まで見なけりゃならない。一時停止ボタンはないんだ、わかったな」
長く続いていた気がしたけれど、意外にも７巻で完結。
王都から戻ったユナは、レストラン「くまさんの憩いの店」をオープン。美味しいパンやピザと王宮の晩餐会でも評判になったプリンのおかげで商売も順調。
クライマックスの大活劇のど真ん中で11巻が終わったまま、ほぼ10年放ったらかしになっていた小説版の新作登場。生きているうちに読めるとは思わなかったぜ。
「手の届く範囲にしか現実がないと思っているのなら、あなたはとんだ世間知らずよ」
少年マガジンに連載していたロードレース漫画が原作のＯＶＡ。コミックはうちの妹が好きで、揃えてたよな。その第一部を「Part I」「Part II」で構成してました。原作の雰囲気ままにまとめていて、峠のスピード感もサーキットの熱風も表現されていて、出来は良かったと思います。
小田舎の遺品整理で昔のポストカードサイズのちらしを発掘。
「いつも何だかんだ文句を言いながらもやっぱり皆を助けてくれる、本当は優しいのに素直じゃないあなたが好きです」
『聞こえないフリというものは、時として刀よりずっと強い』
「本当に本気で何かを成し遂げるとき、人はいつだって孤独です。一人じゃなければ駄目なんですよ。馴れ合ったら終わりなんです」
