二十四面体とパレデスの鏡でゲート魔法を使った先に、戦闘奴隷として購入したダークエルフ、ヴィーネの故郷らしき光景が映った。闇組織【梟の牙】のトップを潰したことで官憲【白い九大騎士】が動き出したとも聞いていたことから、しばらく魔毒の女神ミセアを信仰するダークエルフ達の地下世界を探訪することにした。かつて地下都市ダウメザランでの権力抗争から家族を皆殺しにされたヴィーネの復讐の旅を兼ねての旅路であった……。
槍使いと、黒猫。だけれど、いざ乱戦となったら沸騎士やら水精霊やらどんどん出てきて暴れ回るワンマンアーミーとなり始めます。女神から魔界へのお誘いを受けたり、王族同士の争いに巻き込まれたり、まだまだ波乱の種は尽きません。
【槍使いと、黒猫。10】【健康】【市丸きすけ】【HJ NOVELS】【アクションファンタジー】
「一度妥協すると、ずるずる妥協する羽目になる。それに、欲しいものがないなら作るしかない、というのは、日本人のスピリッツ」
「藤堂、人間やめるってよ」
「覚悟なら、もう随分と前にすませております。わたくしには素敵な思い出がありますわ。そのためになら、命だって惜しくはないのです。ええ。わたくし、ここに死にに来ましたの」
「エルフに生まれた以上は奴隷に落ちるのが基本じゃないですか！」
「境界っていいよね。あいまいで。私は好き」
「自分たちに優しくても他のひとたちに優しい世界じゃなきゃ、廻り廻ってやっぱり大事なひとに優しい世界ではない」
人質として尾張に滞在している上杉景勝は、既に図書館の主として認知されるようになっていた。
「お風呂と言えば、背中を流すというのはセオリーです」
「子供というのはの、数多学んで、数多遊ぶことが仕事じゃ」
「いつもは黒いクマの格好をしていると聞いているから、一瞬戸惑ったぞ。白いクマの格好もするんだな」
「もう、これだから男は！」
「仲間で定めた仲間のルールは守る。たとえ神が異論を唱えても」
