日々好日

さて今日のニュースは

ビッグ3救済法案廃案になる

2008-12-12 18:59:25 | Weblog
今年の世相を表す一字は変だそうですが、その最大の出来事がとうとう起きてしまいました。
下院で可決されたビッグ3救済法案が上院では3分の2以上の60に届かない  52票で否決廃案となってしまいました。
ニッチもサッチも行かないビッグ3は最早倒産もやむを得ない状況と言われます。
米国に基幹産業で10人に一人は自動車産業と関わって居るとさえ言われ居ます。
300~400万人が自動車産業に従事して居ると言うからその影響は大変なもの
だと言われます。
ただ単なる自動車会社の破綻ではなく、その波紋は世界中に及びます。
日本は忽ちドル安円高になって現れました。13年ぶりの円高88円と言う正に
脅威的価格です。株は途端に400円余り急降下してしまいました。
自動車業界や産業界はドル当たり1円上下しただけで何十億円の損害が出るといわれる世界だけに、大変な事です。
今回の否決廃案は、強力な組織の全米自動車労組と、共和党との話し合い決裂が 最大原因と言われています。
共和党は日本自動車業界並みに従業員の賃金切り下げ等痛みを要求したのに対し
断固はねつけ決裂になった。
経営の行き詰まりの激しいGMやクライスラーは此の儘で年内保つかと言われる程
資金繰りに困って居ると言う。
例え救済法案が可決されていても、死刑執行の一時的延期でしかないとさえ言われ
る程の困窮ぶりという。
天下のGMが此処まで落ちたのは、時代の流れが読めなかった経営陣と、過去の
栄光に酔いCHENGE出来なかった、組織の体質にあると思います。
是は決して他人事ではない、明日の自分の身でもある尊い警告と思います。

2009年度税制改正と消費税

2008-12-12 09:08:43 | Weblog
来年度の財政確保や中期プログラムを決定する2009年度税制改正大綱が今日
いよいよ決定します。
住宅、土地、中小企業、証券等の政策減税を総動員して景気刺激を狙う。
シーリングを守り如何に2200億円の社会保障費抑制幅の財源確保するか?
低公害車優遇グリーン税制の3年拡充、中期プログラムでは、消費税値上げ問題
等を盛り込んだものになる。
住宅ローン減税の拡充と延長。不動産登録免許税や不動産取得税軽減。中小企業 支援の税率軽減や、赤字中小企業への繰り戻し還元。省エネ関連設備の非課税損金
算入や証券優遇税制3年延長等・・が主な改正点になると思われます。
しかし一番注目のタバコ税の増税が見送られた点です。
タバコ喫煙者にとってはホット一安心でしょうが、社会保障費の財源に苦慮する
政府にとっては頭の痛い問題がまた起きました。
処で約20兆円の社会保障費は毎年7000~9000億円と増え続けて居ます。
この増加分を2200億円ずつ5年間毎年削減しようと言う提言がシーリングに
盛られて今年で何年になるだろうか?
今年は経済危機に見舞われ、財源不足ととなりました、そこで埋蔵金等見直して
財源に充てようとなりました。
歳出抑制で雇用保険の失業給付が毎年余剰が出て積立金が5兆円以上あるので
財務省は1600億円の国庫負担廃止を言い出した。
景気悪化で雇用対策にやっきの厚労省としては、労働保険特別会計にさわって
もらいたくないので桝添厚労相が中川財務省相にタバコ税増税を持ちかけたものです。是は葉タバコ農家やタバコ販売者、タバコ愛飲家からの反発を恐れた自民党内や、公明党からも大衆課税だと猛反発で潰されてしまいました。
次に国民が一番関心を持っている消費税増税問題です。
増加する社会保障費に対処するにはどうしても消費税増税は必要だと言う認識で
実施時期や上げ幅には言及しないで先送りの方針だと言う。
巷に流布されて居る噂は1~10%の幅で2~3年先頃ではないかと言う。
消費税1%は大体2300億円相当らしい。使い道がはっきりしない現在の5%分
12兆円と増税分を一体どうする積もりなのか、ハッキリ国民に示して欲しいもの
です。