小沢幹事長不起訴処分決定？

陸山会の土地購入に絡み収支報告虚偽記入で告発を受け東京地検特捜部は小沢氏に２度にも
及ぶ事情聴取を行い、果たして立件まで持って行くか注目されていました。

この程東京地検特捜部は小沢氏を不起訴処分に付す事に決まったと言う。

通常告発が行われると起訴処分と起訴されないものに分かれます。

起訴されないものには、全く嫌疑なし。嫌疑不十分なもの。そして不起訴処分があります。

不起訴処分は嫌疑は認められますが明らかに関与したと言う物的証拠がない。本人が反省
して居る場合で裁判を維持する事が困難な場合に不起訴処分に付されます。

今回の告発では元秘書等は罪状を認めていますが、小沢氏が直接関与したと言う確かな
証拠に欠けるため立件をあきらめたものと推定されます。

早い話があれだけの大物政治家です、もし関与が実証出来なかったら大変な事になると言う
事で地検が引いたのではないかとも思われます。

これで小沢幹事長は法律的には罪を免れた事になります。

ただ道義的にはあまり褒められたものではありません。

不起訴処分を不当として検察審査会の再調査請求と言う方法が残されています。

例え受理されなくても２回目には必ず受理せねばならないと言う取り決めがありますので
糾弾の方法は原則的には残されて居ます。

高速道路無料化の概要

民主政権のマニフエストの目玉の一つに高速道路無料化があります。

政府は高速道路無料化の差し当たっての概容を前原国交相が記者会見で明らかにしました。

全国の３７路線１６２６キロで今年の６月から来年の３月末まで無料化試行予定です。

現在の全国高速道路路線の５分の１弱の１８%で平日土日とも全車種ＥＴＣ搭載に関係なく
無料となります。

財源の問題や慢性的渋滞への懸念、競合交通機関等に配慮し交通量が少ない地方部の一区間
に限定した社会実験的試行になって居ます。

２車線路線で、県庁所在地を結ばない比較的交通量の少ない路線を小刻みに短い区間を
無料化の実験路線に選んで居る様です。

高速道路無料化には根強い国民からの反対が依然としてあります。

鳩山政権が掲げる温室効果ガスの２５%削減に逆行するのでは？
高速道路無料化は競合の鉄道、航走船、高速バス路線の死活問題でその対策は？
財源として６０００億円要求に対し１０００億円に減らされ幹線除外で効果も恩恵もまた
弊害も見え難くなってしまったのでは？
高速道路の年間収益１兆８０００億円を手放して、是から旧道路公団から引き継いだ
負債や借金をどうやって支払うのか？
今後の高速道路の新路線の建設は？維持管理はどうするのか？

今回この点についてある程度配慮されて居るむきもあるが、今後の展望は見えません。
公共交通事業体系の再構築と云った大きな見直しが迫られそうです。

今回路線限定の無料化については、前原国交相は強く否定して居るが、一部では夏の参院選
に対する票集めのバラマキではとの噂が流され、民主党有利の路線設定がなされたので
はないかとの憶測もあるとの事です。

なお現在ＥＴＣ搭載車の土日等に限り高速道路の上限１０００円はどうやら見直されそうで
６月頃までとの事です。

これに変わり車種別に上限料金を設定する制度を導入する方針らしい。
普通車２０００円。軽１０００円。トラック５０００円が検討されて居るとか。
勿論ＥＴＣ搭載に関係なく全車両適用との事ですが、土日限定か平日もなのかまだ検討の
段階の様です。

該当路線も首都高速や東名。名神。阪神高速道路を含むのかこれも検討中の様です。