赤松農水相は記者会談で国営諫早湾干拓の潮受け堤防排水門の開門調査はアセスメントの
結果を待たず開門する事もあり得る考えを表明しました。
そもそも諫早湾干拓は九州の屋根である九重や阿蘇の火山質泥が有明海の時計の逆回りの
潮流に乗って諫早湾の内港に堆積し排水を悪くし、その度浸水や氾濫で大きな被害が出た。
近年では昭和31年台風堤防決壊で大災害。32年諫早大水害で街は水没。死者行方不明者
539名。37年の豪雨。57年の長崎大水害。平成11年諫早集中豪雨床上浸水240戸
等数えただけでも諫早地方を襲った水害は数多く被害も大変なものです。
この地は防災のための干拓の歴史は古く幾世代にも亘り行われて来ました。
戦後昭和27年頃米作増進のため八郎潟干拓や児島湾干拓と同じ様に長崎大干拓構想が
生まれました。
長崎県南部地域総合開発所謂「南総事業」と言われるもので諫早湾中心1万1千ヘクタール
を埋め立て豊穣な農地を作り米作を推進しようと言う構想です。
我が長崎県は隣の佐賀県の様に広い佐賀平野もなく痩せた農地でサツマイモが主作物と
言われ、漁業に頼る貧乏県でした。
他の大型干拓は完成したが、南総事業だけは35年間揉めに揉めとうとう防災が主体と言う
事に衣変えし、昭和61年諫早湾干拓事業が決定しました。
事業総額2530億円。締め切り面積は3470ヘクタール。
畑として638ヘクタール利用します。
防災のため2600ヘクタールを調整池として利用します。
後の232ヘクタールが道路や宅地等に当てられます。
激しい反対運動の中でついに諫早湾干拓は完成し、平成9年あの悪名高いギロチンと言
われるハデな潮受け堤防締め切りが行われました。
そして20年事業完成長崎県に引き渡しが行われ営農者募集し農地はレンタルで営農が開始
されました。
処が漁業者が漁獲の減少や海苔養殖が不出来なのは国営の諫早湾開拓のせいだと裁判を
起こし紛争して居ます。
因果関係がはっきりしない状態なので、其れでは試験的に潮受け堤防を開門したらどうか
となり、その環境影響評価所謂「環境アセスメント」調査する事になり現在調査中です。
今回赤松農水相はその結果を待たず潮受け堤防の開門もあり得ると言明したものです。
諫早湾干拓が有明海の潮流に少なからず影響を与えた事は確かです。
ただ、あれだけの広さを埋め立て作った熊本新港には責任はないのか?
有明海沿岸4県の自治体が殆ど行って居る、無計画な埋め立て事業には責任はないのか?
福岡県が行った大規模な筑後川の井堰事業には全く責任はないのか?
佐賀県は有明海の湾流を阻害する様な工事は一切してないと言い切れるのか?
過剰と言われるのり養殖業者は海を汚してないといえるのか?
そして垂れ流す汚水やゴミ。川や湾を汚す我々には果たして責任はないのか?
全てを国家事業の諫早湾干拓に罪を押しつけるのが一番簡単です。
国家から補償金も取りやすい事です。
堤防開門で折角手にした農地がダメになり泣くのは干拓入植農です。
やっと水害や浸水から解放され安心した地域農民や地域住民を逆撫でする事は許せません。
誰が責任を取り、補償して下さるのか?
佐賀県を初め3県は漁業被害や環境保全をタテに申し立てれば良いが農民も生活がかかって
居ますし長崎県も農地確保がやっと出来たのに難癖つけられては堪りません。
今回の赤松農水相の発言は長崎県知事選で民主党候補が大敗した腹いせにやったのではと
言う噂が専らです。
今までは諫早湾干拓事業は国家事業で農水大臣は強い擁護者でした。
民主党に政権交代したので、手のひらを返す様に対応が変わるのはやむを得ない事かも知れません、
余りにも露骨過ぎて長崎県民としては腹に据えかねる思いです。
少なくとも環境アセスメントの結果待ちで討議するのが筋ではないか?
まあ長崎県民を敵にまわし喧嘩すると言うのなら仕方無い事ですが。
結果を待たず開門する事もあり得る考えを表明しました。
そもそも諫早湾干拓は九州の屋根である九重や阿蘇の火山質泥が有明海の時計の逆回りの
潮流に乗って諫早湾の内港に堆積し排水を悪くし、その度浸水や氾濫で大きな被害が出た。
近年では昭和31年台風堤防決壊で大災害。32年諫早大水害で街は水没。死者行方不明者
539名。37年の豪雨。57年の長崎大水害。平成11年諫早集中豪雨床上浸水240戸
等数えただけでも諫早地方を襲った水害は数多く被害も大変なものです。
この地は防災のための干拓の歴史は古く幾世代にも亘り行われて来ました。
戦後昭和27年頃米作増進のため八郎潟干拓や児島湾干拓と同じ様に長崎大干拓構想が
生まれました。
長崎県南部地域総合開発所謂「南総事業」と言われるもので諫早湾中心1万1千ヘクタール
を埋め立て豊穣な農地を作り米作を推進しようと言う構想です。
我が長崎県は隣の佐賀県の様に広い佐賀平野もなく痩せた農地でサツマイモが主作物と
言われ、漁業に頼る貧乏県でした。
他の大型干拓は完成したが、南総事業だけは35年間揉めに揉めとうとう防災が主体と言う
事に衣変えし、昭和61年諫早湾干拓事業が決定しました。
事業総額2530億円。締め切り面積は3470ヘクタール。
畑として638ヘクタール利用します。
防災のため2600ヘクタールを調整池として利用します。
後の232ヘクタールが道路や宅地等に当てられます。
激しい反対運動の中でついに諫早湾干拓は完成し、平成9年あの悪名高いギロチンと言
われるハデな潮受け堤防締め切りが行われました。
そして20年事業完成長崎県に引き渡しが行われ営農者募集し農地はレンタルで営農が開始
されました。
処が漁業者が漁獲の減少や海苔養殖が不出来なのは国営の諫早湾開拓のせいだと裁判を
起こし紛争して居ます。
因果関係がはっきりしない状態なので、其れでは試験的に潮受け堤防を開門したらどうか
となり、その環境影響評価所謂「環境アセスメント」調査する事になり現在調査中です。
今回赤松農水相はその結果を待たず潮受け堤防の開門もあり得ると言明したものです。
諫早湾干拓が有明海の潮流に少なからず影響を与えた事は確かです。
ただ、あれだけの広さを埋め立て作った熊本新港には責任はないのか?
有明海沿岸4県の自治体が殆ど行って居る、無計画な埋め立て事業には責任はないのか?
福岡県が行った大規模な筑後川の井堰事業には全く責任はないのか?
佐賀県は有明海の湾流を阻害する様な工事は一切してないと言い切れるのか?
過剰と言われるのり養殖業者は海を汚してないといえるのか?
そして垂れ流す汚水やゴミ。川や湾を汚す我々には果たして責任はないのか?
全てを国家事業の諫早湾干拓に罪を押しつけるのが一番簡単です。
国家から補償金も取りやすい事です。
堤防開門で折角手にした農地がダメになり泣くのは干拓入植農です。
やっと水害や浸水から解放され安心した地域農民や地域住民を逆撫でする事は許せません。
誰が責任を取り、補償して下さるのか?
佐賀県を初め3県は漁業被害や環境保全をタテに申し立てれば良いが農民も生活がかかって
居ますし長崎県も農地確保がやっと出来たのに難癖つけられては堪りません。
今回の赤松農水相の発言は長崎県知事選で民主党候補が大敗した腹いせにやったのではと
言う噂が専らです。
今までは諫早湾干拓事業は国家事業で農水大臣は強い擁護者でした。
民主党に政権交代したので、手のひらを返す様に対応が変わるのはやむを得ない事かも知れません、
余りにも露骨過ぎて長崎県民としては腹に据えかねる思いです。
少なくとも環境アセスメントの結果待ちで討議するのが筋ではないか?
まあ長崎県民を敵にまわし喧嘩すると言うのなら仕方無い事ですが。