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さて今日のニュースは

無視される審議会

2010-02-14 09:18:22 | Weblog
昨年の政権交代以降、政府の諮問機関の審議会が休眠状態になり、代わりに各省の
政務三役で作る検討チームや私的諮問機関が増えて来て居る事が明らかにされた。

政治主導が政治理念の民主党政権は官僚が取り仕切る政府審議会を見直し代わりに各省の 
政務三役の検討チームや法的根拠のない私的諮問機関が増える傾向にある事が判明した。

政府の諮問機関である審議会は法令に基づく合議制の諮問機関で各業界や消費者の利益代表
の委員と実務や学識経験者等の有識者の委員で構成されます。

政府の重要政策の立案や決定。特定の処分を下す際所管大臣に意見を答申します。

これに対し外部の有識者を招いて意見を聞く懇談会や研究会は私的諮問機関と言われて、
明確な法令上設置根拠はありません。

それにしても各府省とも実に多くの審議会と研究会や懇談会を所管して居る事に驚きます。

国民の声を聞く事を建前にしてその実は所管府省の有利な具申書を出させる事も多かった
らしく、有っても無くても良い様な審議会や懇談会が、結構有る様な噂が此まで随分有った様です。

しかし建前としては原則公開で多様な意見を聞き政策決定の透明性は確保されて居ました。

これに対して、民主党は都合の良い有識者会議や政務三役で構成する調査会や検討チーム等
で重要事項を関係閣僚達が密室で協議し決定する傾向にあって、過程の不透明さが指摘
されて居ます。

所管大臣におもねる様に官僚が取り仕切る政府審議会の答申が良いのか?
有識者の意見を取り入れる事もなく民主党の内々で重要事項を決定して行く方法がベター なのか?

どちらが良いのか悪いのか我々には判断できません。

休眠状態の財務省所管の財政制度等審議会。自民党支持団体委員を排除した中央社会保険
医療協議会。行政刷新会議の分科会に移行した規制改革会議。休眠状態で政務三役の検討
チームが政策策定に当たって居る金融庁の金融審議会等々・・・があります。

先日平野官房長官は道州制ビジョン懇談会を廃止する旨表明しました。
これは今後民主政権が狙う地方主権に向け地域主権戦略会議に移行するためと思われます。

法令で決定された政府諮問機関の審議会の無視は余り好ましいものではないが、従来、  
審議会のやり方にも見直す余地があります。

とにかく重要政策等は矢張り堂々と公開の場で討議されるのが筋道ではないかと思われ
ますが如何でしょうか?