日々好日

さて今日のニュースは

東京電力の今後の供給体制は大丈夫か?

2011-03-25 08:38:16 | Weblog
全てが電気で動く社会で停電は大きな痛手です。

関東一円は今回の東日本大震災で、福島電発が致命的打撃を受け第1発電所の
約360万KWが停止したままです。

第2発電所の1~4号機は地震発生時緊急停止し、その後約800万KWについては
一切報道されて居ません。


関東一円の電力需要は4000万KW前後と推定され東電の供給能力は4100万KW
と言われてきました。

其れが今回の地震で火力発電所を含めて被害に遭って最大供給電力は3200万KW
位となり1000万KWどうしても不足する事態となった。

其処で東電は抜き打ち的に関東一円を5グループに分けて計画停電なる施策を打ち出し
また鉄道関係者には節電協力を、繁華街の電飾制限等を呼びかけました。

緊急事態でやむを得ない事とは思うが是について色々な問題が起きてきた。

まずグループ分けが東電側の拙さから二転三転して判らなくなった事。
東京23区除外と言う特例の不公平さ。おまけに足立区と荒川区は何の説明もなく、
計画停電グループに編成されてしまって居た事等の不公平さ。
同じ都民や関東一円の住民が計画停電で苦労して居るのに、都心のパチンコ店等は赤々
と照明し営業して居る不公平さ。
計画停電は利用者の電力使用状況で実施されたり延期されたり不安定で不安な事。
通勤者にお構いなく電車等の運行や休止が勝手に計画停電変更で決められてしまう事。
製造業者にとっては生産ラインの停止等で製品不足となり世界的影響に発展して来た事。

是に追い打ちをかけてガソリン不足、物流もオカシクなって店頭から品物消えてしまった。
他にも色々数えれば沢山ありそうです。

何か悪い方に悪い方に悪の循環が始まった様な感じです。

是全て電力不足が大きく関わって居ると見てよいのではないでしょうか?

処で是に対して東京電力は打開策は全く持ち合わせてない様だ。

今すぐ不足分の1000万KWが回復出来る見込みはない様です。
先日東電側の幹部が今早急に100万KW級の発電所を作るのは不可能と明言して居た。

其れはそうでしょう。少なくとも発電所設置計画から起動するまでには5~10年は最低でも
かかるのではないでしょうか?

自然環境問題や効率の問題から言うと、原子力発電が一番有効的ですがこの様な事態になると
原発の増設は大変厳しいものになって来るでしょう。

このまま永遠に計画停電を続け、経済を疲労させて都民等に不便をかけ続けるつもりか?
今はそれ処ではないと言う気持ちは判るが将来のビジョンを一刻も早く示すべきではないか?

新しい発電所までの繋ぎの便法をいち早く見付けるのが一番の良策ではないかと思われます。

差し当たっては不足電力を日本全体で融通し合えるシステムの構築が優先されるべきではないか?
その障害になって居る東の50HZ。西の60HZへの変換のための変電所等の増設が急務ではないか?

是も一つの案であって他にも考えれば幾らでも東電の電力不足解消策が出てくるのではないか?

作業員の被爆等思わぬ事故で復旧作業は大変難渋されて居るが、今後あらゆる面への補償・弁償
も併せて行わねばなりません。

そう言った事を考えると東京電力と言う企業は大丈夫かと心配になってきます。
最終的には最悪の場合、国民皆が負担する事になるかも知れませんね。