日々好日

さて今日のニュースは

野田政権閣僚決定

2011-09-02 13:07:04 | Weblog
野田民主党代表が第95代首相指名され早速組閣に入り各閣僚を決定しました。

殆どが再任と横滑りと言う全く新鮮味の欠ける自民党時代の組閣の定石を超えない
各派のバランスをとった人事だと云えます。

それに党役員の輿石幹事長を初め参院議員が沢山起用された様です。

一番肝心の官房長官は野田氏の片腕と言われる藤村氏に押しつけた様ですね。

総務大臣は川端文科相が横滑りです。

外務大臣は玄葉国家戦略担当相の横滑り、この大役大丈夫なのか少し心配貫禄不足だ。

財務相も安住国対委員長からの抜てきですが、此方も貫禄不足財務省官僚の言うままに
為りはしないか?

それに今回は副大臣の格上がり大臣が随分多いようです。

それだけ実務をこなして来たのでしょうが、些か知名度がイマイチでぱっーとしない。

ただ一つ目玉人事言えば蓮ほう行政刷新担当大臣の返り咲き位ではないでしょうか。

小沢派の番頭とも言われた山岡氏が入閣し益々小沢色の強い内閣となった様だ。

注目された岡田元幹事長は強固に入閣や党人事を拒み圏外に出て行きました。

もう一人の注目される人物仙谷元官房長官の動向が気になります。

それに野田氏と争った海江田元経産相も噂では重要ポストが約束されて居ると言う事
だったが、開けてみると何処にもいませんでした。

政治の世界では我々に判らない事が裏で色々取引されて居ると言うから本当の事は
判らず仕舞いでしょう。

今度新しく内閣が成立した事ですが、小沢氏が幹事長時代に政務の一元化で与党と
政府の分離を図りました。

処がこれには一長一短があって巧く行かず行き詰まりました。

確かに族議員や法令のねじ曲げは防げましたが、各大臣や各省庁が何の調整もせずに
独走して収拾が出来なくなった。

その後党の政調会等復活させたがあくまで補佐的役目しかありません。

今回前原政調会長が選出されるに当たり政策等は政府と与党間でシッカリ煮つめて
検討する事になったとの事。

前の小沢幹事長時代の幹事長室で全てを取り仕切る方式ではないと思われますが、
これも果たして巧く回るか心配です。

今度の野田首相は自らドジョウと称し巧く立ち回り尻尾を掴ませない作戦に出た
様で今の処成功しているやに思えます。

経済界の菅首相嫌いは有名でしたが今回野田総理は巧く低姿勢で取り入って居る様
ですね。

これからが本番です。

国連総会初デビューや三次補正予算や2012年概算予算案作成、震災地復興対策
原発事故補償問題等々難問が山積しています。

残りの任期この一年間、優先順位をつけて一つずつこなして行って欲しいものです。

諫早干拓開門対策費82億円概算要求

2011-09-02 09:08:59 | Weblog
国営諫早干拓事業潮受け堤防水門開門問題は福岡高裁の判決後
市民運動上がりの政治家として自負する菅前首相が「俺が
一番精通して居る」と豪語し農水省の反対を押し切って上訴
しないことに決定しました。

その後この判決をめぐり長崎県と國とは対立しています。

水門開門と一口に言っても全開から制限開門まで四通りの調査
方法があります。

ただこの調査開門が諫早干拓撤去と勘違いして居る向きが多い
様ですが、今回の開門は実施する事でどの様な有明海の海流に
変化があるかを調査する事で即撤去とは行きません。

何回も述べますがあの広い有明海が今の様になったのは何も
諫早干拓だけと言うのはオカシイ論理です。

確かに諫早干拓はその一因である事は否定しません。

その何十倍もの干潟を開拓したり埋め立て港や施設を作って居る
熊本県や佐賀県・長崎県・福岡県是は明治以降から続いた事業です。

そのツケが今出て来た事です。

一方宝の海と称える漁業者に、アサリや貝・海草の乱獲はなかったか?

これらは海水を洗浄する作用があると言われて居ます。
またノリ養殖でも密集して養殖した場合弊害が出て来ると言われて居ます。

また世界的に天候異変は有明海だけに留まらず何処でも言われて居る事だ。

その全てを国家事業である諫早干拓に、罪を被せるのは如何なものかと
思われます。

もっとも環境問題では、出来れば干拓事業等ない方が望ましいかも知れません。

しかし現在の東京も大阪も埋め立てて出来た土地に発展してきた都市です。

自分の所は良くて有明海だけはダメと言う論法は少し公平さを欠くのでは?

今諫早干拓でやっと手に入れた農地で農業に取り掛かって居る農家が居ます。
今回の開門が行われれば全てそれが潰される可能性があります。

又諫早干拓は、災害対策の事業で農地として利用されるのはごく僅かで後は
調整池(これは淡水化し農業に利用出来ます)が大部分で是まで高潮や洪水を
直接被って居た諫早沿岸民の災害対策とされています。

是ももし全開調査が行われたら相当の被害が想定されると言う。

その被害に対する國の補償は充分なのか?

なにせこの調査の為の開門にかかる費用が最大1000億円を超える事もあります。
この財源不足の折に何のためその様なムダな費用を使うか?

漁民に賠償金を払うための口実として余りにも高過ぎはしないか?

今回政府は調整池の代替え水源確保の深井戸ボーリング調査費用等数十億円を
9月末の2012年度予算概算要求に盛り込む事になった。

農水省は4つの調査開門方法のうち比較的安く格好だけの制限開門方策を採用する
事とした。

それでも82億円程かかります。

その成果の程は今から疑問視する声が多い。

何等効果の無い菅元総理のパフォーマンスと言われる政治決断、漁民は同じように
新しいリーダーの野田新総理にも期待して居ると言う。

要は諫早干拓が有明海の汚濁に何らかの関係が深いと言うお墨付きを貰い、
漁業補償金を國から頂こうと言う事です。

諫早開拓の即時撤去まで言う漁業関係者は希である。

一番諫早干拓調査開門の旗振りは佐賀県知事かも知れません。
それだけの理由があるのでしょうから、文句は言えません。

今國の公共事業については逆風が吹いて居ます。
島根県中海開拓事業廃止、熊本県川辺川ダム中止、同じく荒瀬ダム撤去申請等々
経費のムダ使いを理由に廃止等に向かって居ます。

しかし百年の大計で是非行わなければならない国家事業があります。

そこの処の仕分けは大変難しい問題です。

今度の諫早干拓はどうだったのかと言うとかなり疑問の点が見受けられます。

此程大規模に行い大々的な宣伝したのは何故か?

小規模の農地開拓や、小規模の防災工事で事たりたのではないか?

皆国家の威信を賭けた事業に振り回されて居るのが現状で、政権が替わりその
ツケを国民が払わされ様として居るのではないか?