日々好日

さて今日のニュースは

泣かせる野田首相の所信表明

2011-09-13 19:16:36 | Weblog
野田政権誕生後初めての国会。178臨時国会が今日招集され衆院本会議で
野田首相の所信表明で始まりました。

今回の国会の会期はたったの4ケ日と言う不可解な国会開催です。

誰が見ても討議すべき議題は山積して居るのに、おかしいと言う率直な
疑問です。

しかし今回の臨時国会は4日間と決まりました。

処で野田首相の初めての所信表明で何を述べるか注目されていました。

予想された様に低姿勢の安全運転と言う所信表明でした。

可も無く不可もないと言うのが正直な感想です。

しかしドジョウ首相と言われるだけはあってチャント国民の落とし所を抑えた
所信表明とも言えます。

日本での最優先問題は東日本大震災の復旧であり復興であると位置づけました。

そして明治維新の立役者「勝海舟」の言葉「正心誠意」を引用し事に当たる事
を宣言した。

そしてこの震災等で「公」に尽くす事例等で泣かせる作文を読み上げました。

高台避難を最後まで呼びかけ犠牲になった町の女子職員の例。
放射能汚染の中、我が身の危険を顧みず作業を続行して呉れた作業員の例。
妻子が災害にあって救助を求めて居るのに公務のため見捨ててしまった町長の例。

ちゃんと落としどころ作り、さてと言う話しになった様だ。

経費削減等努力するが、復興財源捻出・財政健全化のためにはどうしても増税は
避けて通れない状況です。

与野党とも徹底した審議を行い国民の理解を得る様に努力したい。

原発問題は近い将来に向けて廃止の方向に持って行くのが理想だが現段階では、
管理を完全に行い稼働する方向に持っていく事を表明した。

TPP問題は農業問題と我が国の将来の問題に関わるが、早急な結論を出したい。

まあこの様な趣旨の所信表明ではなかったかと思われます。

なお14~15日は衆院での代表質問。15~16日は参院での代表質問が行われ
ます。

この4日間では与野党の徹底討議は無理な話し。

其れでは野田首相の所信表明は何だったのでしょう?

枝野新経済産業大臣に突きつけられる踏み絵は?

2011-09-13 09:12:05 | Weblog
不適切発言で責任をとって辞任した鉢呂氏の後任に野田首相は、脱小沢派の旗振り役
の一人だった枝野前官房長官を任命した。

野田総理は組閣に当たり党内融和を主張し思い切った党内人事や閣僚人事を行い、注目
されました。

しかし臨時国会を開催する前に、鉢呂氏の不適切発言が問題化して躓いてしまった感が
あります。

野田首相は鉢呂氏後任に党内融和より即戦力を選択して枝野氏を任命した様だ。

現在日本経済は大変な嵐の中に漂流して居ると思います。
その日本丸の梶取りの船長が経産大臣とも言われます。

非常に重要なポストです。

菅政権では海江田氏がこの任に当たりました。

今経産大臣に突きつけられて居るのは、原子力と新しいエネルギィー政策問題。TPP問題
が一番の問題かと思われます。

勿論中長期経済成長戦略問題等、将来を見据えた政策の策定も重要課題であります。

差し当たっては原発問題です。

原発問題では日本の原発行政を管理監督する日本原子力安全保安院が今回経産省から環境省に
所管替えになる模様で是まで原発の運用と管理を一手に引き受けて居た経産省も変化が見られ
そうです。

新しく任命された枝野大臣は是まで菅内閣で官房長官を勤め、現実主義者で調整役には定評が
あると言われて居ます。

菅首相の独断で脱原発発言が飛び出た時個人的遠い将来の希望と取りなし事無きをえた。

検査停止中の原発再稼働については賛成派の海江田氏を援護し再稼働する方向に纏めた経緯
もあります。

しかし将来的には原発依存を修正しなければと現実的意見も述べて居ます。

ただ原発事故賠償問題では銀行側を批判して居て、経済界とギクシャクな関係があった様です。

今後日本経済に大きく影響するTPP締結問題でも残り時間が余りありません。

TPP締結反対派のJA関係農業団体と推進派の日経団と調整をどの様にとって行くかは至難の
技と推察されます。

今回成立した再生可能エネルギィー措置法案にも色々問題が多そうです。

何処まで電力会社が電力を買い取る力があるか?
消費者が支払う電気料は天井知らずに騰がるのでは?
電力会社が反対する電力の発電と送電の分離等を含む電力改革が可能か?

これら全て新しい枝野新大臣に突きつけられる踏み絵です。

果たしてどう反応するか注目したいと思います。