日々好日

さて今日のニュースは

注目される前原政調会長

2011-09-15 07:16:50 | Weblog
昨日から注目の衆院代表質問が始まりました。

野田首相はただ、ご無理ご尤もと低姿勢で与野党協調を訴えました。

谷垣自民党総裁は例によって民主党マニフエストの矛楯をついた質問
でしたが是を受ける野田首相は複雑な党内事情に配意してか、のらり
くらりの応対でやり過ごした様です。

此処で複雑な党内事情ですが、状況は更に複雑化して来た様です。

今までは菅政権を支える執行部対小沢支持グループでしたが、今回
野田代表選出で様相が一変化した感がある。

野田首相は党内融和を基本に思い切った党人事と閣僚人事を行った。

その結果小沢氏の知恵袋的存在の輿石幹事長等が生まれました。

いまや小沢グループとか脱小沢派の区分けが難しくなって如何にして
民主党が生き残るかと言う点に集中してきた感じです。

そんな中注目されるのが前原政調会長の存在です。

前原氏は脱小沢の旗振り役で重要なポストに居ました。

今回の党人事で前原氏は民主党政調会長の役に納まりました。

民主党は両院議員総会で新たな政策決定システム構築を決定しました。

是は鳩山政権時代に「政治主導」「政策決定一元化」を打ち出して嘗て
小沢元幹事長に権力集中化してしまい軌道修正した経緯があります。

今回はこの軌道修正を更に推し進めて自民党時代と同じ様に民主党の
党の意向を政策に反映させて行こうと言う趣旨です。

そのため民主党政策調査会権限強化が狙いです。

そうなると前原政調会長の権限が大きくなって自民党政権時代の「族議員」
発生に繋がるのではと懸念されます。

政策決定は小沢幹事長時代は小沢氏に集中し政策の選択はすべて幹事長室が
握り民主党議員は関与出来ませんでした。

そのため族議員と呼ばれる特定の組織のため動く議員活動は制約された。

民主党政権になって政治主導へ余りにも偏重し官僚システムを排他したのは
良いが閣僚等が独走し、党内とか関係閣僚間の調整もないままに色んな政策
が打ち上げられました。

その結果はご存じ通りです。

矢張り党内で政策を協議して政府と一体となって政策を実施する方向になった
様です。

となれば矢張り党員や議員の利害関係が生じやすく族議員の跋扈が出て来る
可能性もある様です。

そして小沢氏に負けない様な権力集中が政調会長に出てくる可能性もある。

事実前原氏が国交相時代に中止を打ち出した「八ン場ダム」がまた再開される
裁定が下りそうで、前原氏は大変不快感を表明しています。

この事からでも政調会長への権力集中が大変思いやられます。

今後民主党の政策決定はどうなって行くのでしょうか?