日々好日

さて今日のニュースは

米国財政再建と日本の財政事情

2011-09-20 08:16:20 | Weblog
米国オバマ大統領は今後10年間で財政赤字を3兆ドル(230兆円)超を削減すると
発表しました。

そしてその半分は富裕層等への増税等で歳入を拡大し賄う方針である事を表明した。

アメリカは先に3兆ドルの赤字削減を条件に、1兆5000億ドルまでに債務上限を
引き上げ法案を可決しました。

これでさし迫ったデフォルト(債務不履行)は避けられました。

今回はこの時約束した3兆ドルの財政赤字削減を具体化したものです。

米国の公的債務累額は10兆ドル(800兆円)と言われ米国GDPの66・6%に
当たります。

一方我が国の國と地方の累積赤字額は800~1000兆円と言われ米国を凌ぐ
巨額な債務を背負って居ます。

日本は、累積赤字がGDPの200%と言う信じられない赤字大国です。

それが何故か外国為替市場投機対象となって円が買われ円高傾向にあります。

米国は総合的経済雇用創出法案・医療制度改革法案と言う重要法案を抱え財源は幾ら
あっても足りない状況です。

オバマ大統領は富裕層向け減税廃止・金融商品譲渡益への課税拡大・石油ガス業界
の優遇税制撤廃等で1兆5000億ドルの増収を見込んで居ると言う。

歳出面では高齢者・低所得者向け医療制度見直し。イラク・アフガニスタン駐留
米軍撤退等で1兆1000億ドル経費削減をする。

米国は約束した事を実に着実に実行しています。

米国のオバマ政権も野党である富裕層代表の共和党や、民主党党内からの突き上げで
日本の野田政権同様苦しい立場に立たされて居ます。

それに引き替え我が国現状はお恥ずかしい限りです。

國の財源より如何に國のカネを引き出して自分の政治的業績を競うと言う議員ばかり
の様で國の将来の財政事情等考えてないのではと思えます。

勿論我が国には降って湧いた様な史上最大と言われる日本大震災が起きて今大変な時
で災害復興が最優先事項と叫ばれています。

被害総額も30~40兆円とも言われる巨額な金額です。

是を10年がかりで復興していかねばなりません。

全く先が見えない我が国の財政事情ですが、将来に向けての財政健全化の筋書きだけは
ハッキリさせて守って欲しいものです。