日々好日

さて今日のニュースは

G20首脳会合での日本の立場

2011-11-05 08:01:35 | Weblog
今回フランスのカンヌで行われたG20首脳会合はフランスのサルコジ大統領の
一人舞台で他の首脳の陰はぼやけてしまいました。

問題がギリシアが包括策受諾するかどうかに集中し肝心のIMF改革の問題は
二の次三の次でした。

完全に小国ギリシアに世界中は翻弄されて居ると言う感じです。

EUはギリシア問題より更に火種を抱えて居るイタリアの行方が心配の様だ。
イタリアの財政赤字はギリシヤの6倍とも云われもし此方に火が付けばEU
だけでは納める事が不可能になって来ます。

現在EU加入条件は単年財政赤字はGDPの3%以内と規定されて居ますが、
ギリシアは財政赤字がGDP12.7%となって居ます。

日本での単年財政赤字は6・6%位ですので、如何に大きいかが判ります。
もっとも、日本の累積赤字となるとGDPの200%と云う桁外れの巨額なもの
で世界一を誇ります。

GDPの話しですが世界182ヶ国のトップは米国で14兆600億ドル余りです。
次が中国5兆8000億ドル。日本5兆4000億ドル。ドイツ3兆3000億ドル
フランス2兆5000億ドル続き、8位にイタリア2兆ドル余。32位にギリシアが
3000億ドル余となって居ます。

是から考えて如何にギリシアの占める割合が小さいかが判ります。
我が国の18分の1しか無いギリシアにこの騒ぎです。

今回はギリシアの問題はEU離脱・デフォルトとその波及で次々にEU諸国にドミノ式
に倒れて行く危険性を恐れてての大騒動です。

本来の話しになれば、経済大国の一つと数えられ日本の財政危機が一番問題にされる処
ですが、世界は殆ど無視して居ます。

幾ら野田首相が消費税引き上げを国際公約しようと、為替市場単独介入に理解を求め様
と完全に無視されています。

それだけ日本の発言力は墜ちてしまい完全に各国が問題にしてない現れでしょう。

もし日本経済が破綻でもすればEUや米国等吹っ飛んでしまうだけの危険性を秘めて居る
事に気づかない様です。

円高・株安はその充分な要因になる可能性があります。

世界は専らギリシアやイタリアの財政危機の対策に頭が痛いらしい。

今回のG20首脳会合では、ほんの申し訳的に米国と日本の財政再建を要請したが、本来は
此方の方が世界に取っては一倍最重要事項ではないのでしょうか?


PS

ギリシア首相が宣言した包括支援策受託を国民投票に掛ける事は回避された様ですが、今度は
首相の不信任・解散或いは新たな連立政権樹立等が巻き上がって来て居るとか。

現在ギリシアの借金を全てチャラにして、IMFが300億ユーロ、EUから1590億ユーロの
支援を約束していますが包括策受託が条件でもし是を拒否したらビタ1文出さないと強硬姿勢です。

ギリシアは悪名高い役人天国で、お役人が仕事もせずに大きな顔でのさばって居ます。
何処かの國に良く似た国情です。

ギリシアでは付加価値税と云う我が国の消費税に相当する税額が19%から21%に値上げされた。
10%に値上げするのにガタガタ言って居る何処かの國とは大違いの高率ですね。
その他にも包括支援策受託のため年金や税金で相当国民は締め付けられて悲鳴を上げて連夜の騒動
になって居ます。

何処かの國の様に政府の言う通り聞き分けの良い国民は世界には余り居ないのでしょう。