日々好日

さて今日のニュースは

欧州金融危機の元凶CDS買い

2011-11-25 09:16:47 | Weblog
先日NHK特集で、ハゲタカの様なヘッジフアンドが、欧州のCDS国債買いで
金融危機を煽り巨額な富を貪って居る実体を明らかにして居ました。

CDSと余り聞き慣れない言葉ですが、正式にはクレジットデフォルトスワップ
と言います。

どうゆう事かと言うと大損するかも知れない事に対し保障や保険を金融商品化した
ものです。

世界金融危機を引き起こした米国のサブプライマリーロンの保険会社リーマン社
の倒産で一躍有名な金融商品になりました。

各国が発行する国債はその國の財政状況等でランクずけされて取引されます。

財政状況が悪化すると国債の価値が下がり高い利回りでないと引き受け手が無くなる。

それだけ債務不履行デフォルトの危険が増える事になります。
デフォルトの危険が高ければ高いだけその危険額の保険も高くなります。
その危険保険を商品化して取引するのがCDS取引です。

ギリシアの様に國の財政悪化でいつ債務不履行が起きるか判らない國の国債には
高いCDSが掛けられます。

処がハゲタカの様なヘッジフアンドは債務不履行が起きるぞと煽ってCDSを必要以上
に引き上げて売り抜けて巨万の富を手 に入れます。

今回ギリシャ財政危機ではEUの足並みが乱れて適切な対応が遅れたため、一応終息は
見えて来たがハゲタカ達の勝利に終わりました。

次に狙われたのがイタリアです。
ここでもヘッジフアンドはCDSで相当の富を手にしています。

次に狙われるのはスペインか、ポルトガルか、アイスランドか?

財政悪化で債務がダントツに多い日本もその例外ではありません。
幾ら国債の対外引き受けが少ないからと言って安心出来ません。

日本は財政悪化に伴い国債のランクはドンドン下がって居ます。

いつハゲタカの標的にされてもオカシクありません。

一刻も早く財政健全化の姿勢だけでも見せないとその危険度は増すばかりと思われます。

TPP対策農業支援等の四次補正予算検討か?

2011-11-25 08:32:43 | Weblog
スッタモンダの末やっと12兆円余の三次補正予算が参院で成立したかと思って
居たら、政府は今度は、TPP参加表明に伴う農業支援・被災地二重ローン対策
等のため、2兆円余の第四次補正予算を検討するとの事です。

その財源は国債利払い負担が下回った時生じる「不用額」を当てると言う。
財務省は初めから大目の利払い金を見積もって居た事になりますね。

今回の第四次補正予算は日本がTPP協定協議参加表明をした事に批判を強める
農業関係者を宥める為の農業支援が主体の様にも思えます。

他に三次補正と同じく被災者支援で二重ローン対策や被災地生活保護給付積み増し
及びついでに南スーダンPKO関連費等々が柱となって居る。

この第四次補正予算案は年内に纏めて年明けの通常国会に提出して成立させたい
意向との事です。

但し財務省は、この参加表明に伴う農業のTPP対策については難色を示して居る
と云う事です。