日々好日

さて今日のニュースは

ASEANとTPPで米中陣取り合戦激化

2011-11-19 08:52:45 | Weblog
大平洋を挟んで米中間で、経済貿易体制に名を借りた覇権争いが起きて居ます。

TPPはシンガポール。ニュージランド。ブルネイ。チリー4ケ国が、「EU」や
北米自由貿易協定「NAFTA」に対抗する環大平洋連携協定を結んだ。

米国では貿易立国を目指し雇傭掘り起こし等が論議されオバマ政権はこのTPPを
利用し環大平洋で覇権を確立し対中国に有利な立場に立つ事を目指しました。

米国。豪州。ニュージランド。ベトナム。マレーシャの5ケ国と共に9ケ国でTPP
協定を結びました。

米国は日本。カナダ。メキシコも加入を勧め何れも協定協議参加の表明を取り付けました。
こんごTPPは各国のTPP協定批准が済んだ来年春頃から、日本等を参加させるか?
加入条件等について協議に入る事となるでしょう。

一方東南アジアには東南アジア諸国連合と云う組織があります。

タイ。フィリピン。マレーシアを母体にインドネシア。シンガポール。と加入が増えて
現在はブルネイ。ベトナム。ミャンマー。ラオス。カンボジアの10ケ国で「ASEAN」
を構成しています。

このASEANには日本。中国。韓国が友好国待遇で招待されて居ます。

今回ASEAN会合で中国はTPPに対抗して「ASEANプラス中。日。韓」で広域的な
自由貿易協定の構想を提案する動きがあります。

一方ASEAN側は中国。日本。韓国。それにインド。豪州。ニュージランドを加えての
アジア広域的自由貿易協定締結に向けて政府間協議を始める事になった模様です。

これでTPPに対抗して「アジア広域FTA協議」が動き出した事になります。

現在インドネシアが主体に動いて居るがいずれ中国が乗り出してきて牛耳る事になるのでしょう。
何れにしても東南アジアから米国を排除する事に変わりはありません。

是に危機感を感じたのかオバマ米国大統領も急遽ASEAN会合に駆けつけました。

日本は米国主導のTPP協定協議参加を迫られ先日協議参加を表明したばかりです。

日本はTPP協定でも今回のASEANの「アジア広域FTA協議」についても完全に蚊帳の外で、
これが世界第三位の経済大国の現実です。

やがてインドを始め新興国から追い抜かれて行くのでしょうが、何等なすすべも持たないとは
本当に情けない事です。

シッカリしろ日本!!

追い詰められれば真価を発揮するのが我が日本国ではないのか?