日々好日

さて今日のニュースは

どうなる橋下大阪市長と大阪府教委との戦い。

2012-02-28 09:00:55 | Weblog
橋下大阪市長は府知事時代に大阪府教育委員会を目の仇にして此までクソ・ミソにやっつけて来た
経緯があります。

今回橋下大阪市長が代表を努める地域新党大阪維新の会が起草した大阪府の「教育基本条例案」と
「職員基本条例案」を2月の大阪府議会の定例議会に提出した。

此は教育行政を政治主導のものにするもので、何か違和感を覚える方が多いと思います。

教育を政治に利用したのはドイツのナチス時代のヒットラーと言われて居ます。
日本でも軍国教育で幼い子供の頭を洗脳した悪夢があります。
現在北朝鮮の児童教育もその傾向が有ると指摘されています。

橋下市長が今の大阪の教育委員の遣り方はなってないと憤慨する気持ちは判らなくはないが、
だからと言って教育に参入するのは如何なものかと思われます。

例えば今回の条例案では教育に保護者の関与もうたい、保護者が指導力不足の教員を申し立てたら
免職対象にするとは少しムチヤ過ぎはしないか?

現在でさえ謂われ無きモンスターペアレンツにどれだけの教員が泣いているか?
確かに指導不足の教員はそれなりの対応をすべき事は認めますが、父兄の申告で免職の対象とする
のは、如何なものかと思われます。
父兄の好みが優先され冤罪に泣く人も出て来ないか?

又処分規定も同一の職務命令違反を3回繰り返した場合は免職とする。
これは維新の会主導で大阪府の条例となった君が代の起立斉唱を教職員に義務付けした事を念頭に
置いた処分規定です。

先月出された最高裁判決との兼ね合いはどう解釈するのだろうか?

また3年続けて定員割れした府立高校は廃止の対象にすると言う成果主義・競争原理を取り入れた
条例になって居るが、果たして教育はそれで良いのか?
損が増大すれば譬え教育関係でも切ると言う考え方が今様かも知れないがそれで将来の人材が育つ
のか?どうも疑問に覚えてならぬ。

勿論この条例では教育目標設定等教育振興基本計画が知事と大阪府教育委員会が協議して作成する
とされているが、どうも政治主導の教育行政が強調されて居る様で問題が多いのではないか?

恐らく「維新の会」が単独過半数を占めて居る大阪府議会ではすんなりと可決成立されると思われる
が此を大阪府民は賛成承認して居るのだろうか?