日々好日

さて今日のニュースは

使い切れない復興予算?

2012-03-08 08:15:16 | Weblog
東日本大震災が起きてあと2~3日で1年が経過しようとしています。

処が復興作業は遅々として進まず月日だけが徒に過ぎて行きます。

此だけの災害だからヤムを得ない事と言う人も居るが余りにも遅過ぎ
ないか?

船頭ばかり多くてああでもないこうでもないと審議中検討中の乱発では
被災地が堪ったものではない。

どうにか復興の指揮をとる復興庁も目途も立ったらしいが今だ有効に
起動して居ると言う話しはない様だ。

予算の執行を見てもそれが如実に現れて居る様です。

災害後やっと5月に約4兆円の災害用第一次補正予算成立。
続いて7月末に第二次補正予算約2兆円成立。
第三次予算は揉めて揉め抜いて11月やっと12兆円が成立。この内
災害関係は9兆円です。

総計で15兆2千億円で予備費8千億円を差し引いて14兆3404億円。

これが実際に執行されたのは半分の7兆8千億円、総額の54・6%と言う
からオドロキです。

此では復興作業が遅々として進まない筈です。

原因としては、与野党の思惑等で復興作業の牽引力となる復興庁の誕生が
難航したと言う一言につきます。

又同じ被災地三県での綱引きが行われお互いがエゴを出し合い復興作業が
遅れて居る事も挙げられそうです。

今だ地元自治体と各省庁・政府・復興庁が覇を争い復興作業はスムーズに
行って居るとは言いがたい様です。

自治体もカネばかり次々と浴びせられても人出不足で、どうしても緊急な
ものから手がけざるを得ません。

國がつぎ込んだ今回の災害復旧。復興のカネは第四次補正予算の2兆5千億円
を含めて17兆7千億円にもなります。

これで2011年度予算額は107兆5千億円になった事になります。

此では財政健全化とかプライマリーバランスがどうのこうの言ってる場合では
無いようだ。

話しは飛んだが、被災地では復興工事を実際請け合う企業も忙しくて即対応は
困難視されて居るとか。

4月に配られる「復興特別交付金」此をどうしようするか各自治体は頭の痛い
事になりそうです。

各自治体では、高台に新しい町を作り全員移転するか、それとも災害地を整備
して元の場所で生活するか、相当紛議の種になり、決まって居ない所が多くて
復興計画そのものの作成が遅れて居るとか。

復興庁は、国交省職員等100名規模で現地派遣し予算の執行を促して居るが
住民の街ずくりにまで立ち入る事は出来ず困惑して居るとか。

住民にとってみれば将来に亘る事でそう軽々しく決める訳には行かないと言う
気持ちは理解できますが、復旧。復興予算は成立から2年間経っても執行され
無い時は「国庫返納」と言う厳然たる定めがあるので住民の決断が急がれます。