国民司法参加の趣旨に添って平成16年「裁判員参加する刑事裁判に関する法律」が成立
して平成21年5月21日から裁判員裁判が開始されました。
施行されて6年今年の3月まで裁判員候補者に選ばれた人は実に70万7700人に及ぶ。
その内裁判員・補充裁判員に選定された人は5万8700名だそうです。
裁判員に選ばれと日当が1日当たり8000円以内と云う高額です。
又選任予定裁判員には1日1万円以内の日当が支払われそうです。
しかし実際裁判員に選任され裁判に参加して精神的ストレスは相当ひどい人も出て来たそうです。
裁判員裁判には参加したくないと答えて人が87・4%参加したいと答えた人12・3%を大きく
上回って居るとか。
又裁判員に選ばれて辞退した人が今年の3月までで67・1%も出たそうです。
ただ実際参加してみて、参加して良かったと95・9%が回答した人も居るそうです。
裁判参加に向いた人や向かない人は当然出てきますが、これが国民の義務と云う事で強制
される事に無理がありやにも感じます。
こう云った事態に危機感を覚ええたのか、司法長官が裁判員裁判参加を呼びかける異例の
メッセージを同封し裁判員に選定された人に送付したとの事。
理由なくして裁判員裁判をボイコットすれが法律上は罰せられる事になっています。
実際そう言った事態も起きて居ると云う。
出たくなければ辞退すれば良いと云われるますが、事はそう簡単ではない様だ。
辞退するには相応の理由が必要です。
漫然とイヤでは理由になりません。
其処の処が問題だと思います。
また折角裁判員裁判で苦しみ抜いて出した結論がプロの裁判官が裁く二審の高裁でアッサリ
ひっくり返され是までの苦労は一体なんだったのかとなるケ-スがアチコチで増えてきた。
司法の常識と庶民の常識には些かズレがあります。
其れを糾そうとして始まった裁判員裁判ですがどうしてもプロの判断が優先されます。
裁判員裁判が全てムダとは云いませんが、何か裁判員裁判のための裁判で無意味の
様な気がしてなりません。
私は裁判員裁判には余り意義を認めません。
どうせ最終判断はプロの裁判官が下すのだから始めからモチはモチ屋で遣るべきと云う考え
方です。
庶民が裁判に関係して来るとどうしても被害者の立場に立って、極刑を下し勝ちです。
それが司法にとっては頭の痛い事なのですね。
一応国民の義務とせず裁判員裁判に参加したい人を公募し遣ったらどうかとも思います。
当然裁判員裁判にすべきと判断された裁判に限って公募すると云う方法は如何なものでしょう。