財務省が5月の貿易統計を発表しました。
輸出から輸入を際し引いた貿易収支で5月分は407億円の赤字との事。
これは4ヶ月振りの赤字転落との事。
因みに前年同月は2154億円の赤字だったそうで、月ごとの赤字を
挙げつらっても詮方ない事ですが・・・
今回の赤字の要因は急激な円高と米国・中国向け輸出不振が挙げられる。
具体的には前年同月比で11・3%も減であった。
また原油価格が前月より上昇し輸入額が大きくなった事もある。
内容としては輸出額が5兆910億円。
輸入額は前年同月比で13・8%減で5兆1317億円。
差額が407億円の赤字となる。
輸出内容は前年同月比で中国向けは14・9%減で、米国向けは10・7%減。
鉄鋼は米国向けが39・3%も大幅減少。
国・地域別では対米で3456億円黒字は確保出来たが黒字幅は減少。
対中国では4011億円の大きな赤字となる。
対EUではフランスからの大型航空機輸入等で736億円の赤字。
米国FRBの利上げ延伸により急激な円高で一時は103円台を記録しその後
も円高傾向は続いて居ます。
円高は日本の製品の競争力をそぎ日本経済に悪い影響を与えます。
これは実体経済からの乖離で、投資優先が要因ですね。
他にも外国人投資家の日本売りで日本経済に冷や水を与えて居る。
何でも4年ぶりに外国人の日本株保有が4年ぶり減少したそうです。
利益確保のためには手段を選ばない黒い手の魔力には敵いませんね。