財務省が今年５月の貿易収支を発表しました。
それによると貿易収支は４ケ月ぶり赤字となりその額は２０３４億円だった。
５月の輸出額は前年同月比の１４・９％増の５兆８５１４億円で６ケ月連続
の増加です。
これは米国向け自動車やイタリア向け船舶輸出が大きく占める。
是に対して輸入は資源価格上昇でＬＮＧの輸入額等が大きく伸び、前年比で
１７・８％増の６兆５４７億円でこちらも５ケ月連続の増加です。
差し引き２０３４億円の赤字となる。
輸出額は過去三番目と言う高水準ですがカタールからのＬＮＧ・インドネシア
からの石炭輸入増加等で収支はマイナスとなった。
輸出については米国に対し黒字拡大しトランプ氏の攻撃の的になりそうですが、
対中国の貿易収支は３１１８億円の赤字。
対ＥＵについても４０５億円の赤字。
貿易収支は年度単位で見るべきだろうが、対中国や対ＥＵへの貿易収支が毎月
悪化して行くは見過ごす訳には行かない様ですね。
巨額な資金を持つ元国家金融機関のゆうちょ銀行は金融機関から
目の仇にされ、本来の金融機関活動は禁じられて居ます。
しかし今はゆうちょ銀行も民間金融機関の一つに過ぎません。
なんとか生き延びらねばならない
ゆうちょ銀行は生き残りを賭けて海外企業買収に手をだした。
慣れない事でこれが見事に失敗、高い授業料を払う事となった。
今回政府が、ゆうちょの念願の無担保融資を認可して呉れた。
２０１９年開始を目指すと言う。
このゆうちょ銀行の無担保融資とは、口座貸し越しサービスと言う
もので本来の金貸し業務とは少し違う様だ。
ゆうちょ銀行利用者が口座残高を超えたお金を下ろそうとした場合
不足分を貸し付けるサービスで利用者にとっては有り難いサービス。
当然金利は支払ねばなりませんね。
当然預け入れ金利より高い貸し出し金利を払わねばならない。
この様な、ゆうちょサービスに銀行側は、目の色を変える一方、地銀は
自行のフアンドへの出資をゆうちょへ依頼するケースも増えたとか。
これからゆうちょ銀行も地銀も変わって行くのでしょう。
何かと問題の多かった今年の通常国会もどうにか終わり阿倍首相もほっと
した様ですね。
先般マスコミ各社が行った世論調査の結果はいずれも共謀罪の強行採決や
加計学園首相のご意向に関する文科省での文書存在等が、問題視され内閣
支持率が急落した。
今回阿倍首相が国会終了を受けて異例の弁明記者会見を開いた。
まず首相の友人が理事長を務める加計学園問題はつい強い口調で反論して
不信を招き反省して居る、疑点については国会閉会後も説明する積もり。
森友学園の国有地払い下げ問題は会計検査院の調査に全面協力。
共謀罪は一般人が捜査・処罰の対象にならないので誤解がある様で今後
適切な運用に努める。
内閣改造と自民党役員人事は今後考えて行く。
１億総活躍社会実現に向け具体的な事を話し合う有識者会議を夏に立ち上げ。
２０２０改憲に向け自民党案検討を急ぐ事。
大体こう言った趣旨の記者会見の様だったが、国会での討議に対する批判も
忘れなかった様だ。
