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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

フラヴォンに、乗せてもらう

2011-02-01 20:38:55 | 馬が好き
早いもので、もう2月。
トシをとるにつれて時の経つのが速くなるのは、ちゃんとした理由があってのことで、物理的には誰にとっても1日は1日の長さしかないはずだけど、過ぎ去った時間というのは個人の経験というレベルで認識されてるから主体によって長さは異なるんである。10歳のこどもにとっての1年は、それまで経験した生涯の10分の1なんだけど、40歳にとっての1年は、40分の1なんで、現在の自分から見た過去の時間の長さとしては、相対的に短いものになる。しょーがないよね。
さて、ひと月の長さをどう感じるかはいいとして、きのうまでの寒さもひとたび緩んで、10度くらいまで気温が上がる予報ってこともあり、乗馬に行く。(たとえ真冬日であっても、ほかにすることないんだけどね
冬の火曜日には珍しく、私をいれて6人も練習に来ているんだけど、さて何に乗ろうかと迷ったすえに、フラヴォンをとる。

汚れた寝ワラを少々掻き出して、馬装するころには、すっかりあったかいんで(あくまで私の乗馬時の基準)、シャツの袖まくって行く
常歩でポクポクと馬場を一周する。ふだん無いところに作業用車両が止まってたり、十分離れてはいるけれど隣の放牧地でグッドリーズンが騒いでたりするんで、グルリとまわって、練習に支障あるような異常はナシ! ってフラヴォンに確認してもらう。

速歩でグルグルと。大きく馬場をまわっていると、なんだかうまく乗れてる気がしないので、ほかの人の邪魔にならなそうな一画を選んで、例によって輪乗りする。
ドンドンと前に出しながら、正しい輪乗りできてるかチェックする。なんかいつの間にか右の手綱だけ引っ張っちゃってる気がする、左右おんなじになるようにしながら回転、回転、内側の手綱を開きっぱにしないようにして外のヒジを身体につけて、あれ?また左右がバランス違うような気がする
どうも前に出るパワーがいまいちな感じするんで、地上横木を跨ぎに行く
一発目はいつものように、フラヴォンが「お?これ通過すんの?」って下を覗き込むんで、おりゃおりゃおりゃ!って追いたてる 「わかってるよ、せかすなって」って、フラヴォンの背中が揺れる。何度か繰り返し。
そいぢゃ、駈歩。また輪乗りで、グルグルと。反応よく前に出るので、馬から離れて、なるべくジーっとする。自分が動かないで、馬がスイスイ進んでいく駈歩は、楽しい
広いほうへ行って、少し走らす。どーでもいーけど、フラヴォンが本気出すとどのくらいのスピードが出るのか、いまいちわかりにくい。けっこう動かしてるつもりでも、まだひとつ上のギアには入ってない気がする おととしの新潟の試合で乗ったときは、もうちょっと速かったよな、あれを出したいな、とか思って乗ってんだけど、フラヴォンは試合と練習の違いがわかってんで、なかなかその気を出してくれない
さあ、もう一回気合い入れてもらうか!って、広い幅の横木に向かって、駈歩で通過する。何度か繰り返し、調子でてきたぞ、フラヴォンにやる気だしてもらうには、これに限るかも
しかし、やってるうちに長めのアブミで乗りにくくなってきた。動かそうとしてるうちにカカト上がってきちゃってる アブミはずして深く座りなおして続けてもいいんだけど、なんかメンドクサイんで、一穴短くしちゃう こんどは横木またいでくときも一歩一歩踏み下げてくことができた
んぢゃ、障害。速歩でクロス。回転してく、強く向かってくつもりだけど、なんか引っ張り過ぎてんのか弱いかも。
やみくもに前に出そうとすると、なんだか前へ馬が伸びちゃう感じになるのがイヤなんで、グーっと引っ張って受けとめてるつもりなんだが、馬の邪魔してるだけかも 障害の前まで来る、さあ、ここで推進だ!って思ったら、フラヴォンがやおらタン・ターンッ!て感じで飛んでしまう 速歩で向かったのに、微妙に最後の一歩が駈歩、やっぱ勝手に飛ばれてる
何度か繰り返し。障害に向いてからの速歩を速くせずに同じペースで、障害直前にきたら馬が下をのぞきこまないようにって、結局ずっと引っ張っちゃってると、先日に引き続き「肩がカタイ」って言われるんで、自然な随伴をこころがける 高さが上がっても、垂直に変わっても、一緒。
つぎ、コンビネーション。速くなんないよーにソロッと入ると、ひとつ飛んだあとは勢いで突破してっちゃうんで、アブミに立って馬の真上にいるようにすると、黙ってても駆け抜けてく 「もっと脚つかって確実に飛ばす!」 はーい
二度目、横木またぐときのように、一歩ごとに明確な合図 ふたつめの障害のとこで、グイッとフラヴォンの頭というかクビというかが沈む、ポンポンポンと飛越、動いてく馬の上で自分がジーっとして乗ってるのはわりと気持ちいい 「もうすこし馬を起こして!」 はーい
何度か繰り返し。ああ、やっぱ横木であらかじめスイッチに点火しといてよかった、前に出てくフラヴォンに乗ってくのはラクだ
かと言って、飛び終わったあともエキサイトしないのがいいねー 何回かは、すぐ止めに入らずに、少しそのまま走らせて、踏歩変換を試みたりする、ポンできると面白い ホメると「あたりまえのことしてるだけさ、なに騒いんでの」とフラヴォンはツレないんだけど

障害終了後、すこしまた速歩で輪乗りをする。
遅くしてれば、正反撞でもどうにか乗っていられるけど、少し速くしたときにまだまだ腰とかがついていってない感じがするね。次回以降のテーマだ。
それにしても、フラヴォン、ひさしぶりに乗ると、やっぱいいヤツだな 軽速歩で、輪乗りの左右をやったり8の字状に乗ったりしてんだけど、手前替えるのにポンポンって尻を鞍についただけで、左右の姿勢を替えてたぞ えらいなー 乗ってるというより、乗せてもらってるって感じだ
それに比べて、乗ってる私 姿勢を安定させ、手綱でコンタクトをとり、必要最小限な扶助を用いて、って乗馬というのは至ってシンプルな運動なんだけど、なんでこんなに難しいんだろうと思う はじめて自分ひとりで馬に乗ったときと、やらなきゃなんないこと、それだけやれば馬がいうことをきいてくれること、何も変わらないのに、ちっとも修正すべき点が進歩してないよ

(きょうはめずらしく、練習後に水をごくごく飲んでた。)
フラヴォン、乗せていただいてるあいだは確かにオンブにダッコで文句言えないんだけど、降りたあとも、しっかりアタマよくて、洗い終わってブラシかけ終わったら、「おい、そろそろ出せよ。持ってんだろ?リンゴだよ!」って催促されちゃったりする。

(こいつ、絶対俺のことリスペクトする気がないな

(…どーでもいーけど、グッドリーズンは早く馬房に帰りたくて、放牧地でウロウロして騒ぎまくってた 1m程度の高さの柵、飛ぼうとすれば軽く飛べるはずなんだけど、飛ばない そこが不思議なとこで、私が馬に乗る理由のひとつであったりもする。)
コメント
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