福澤徹三 平成25年 角川ホラー文庫版
ちょっと前に、穂村弘の『鳥肌が』を読んだとき、現代風な怪談がいくつか採りあげられてて、ちょっと興味もったんで、手に入れやすそうな文庫をひとつ読んでみた。
タイトルのとおり、実話と称する怪談、わりと短いやつが百編まとめられている。
怪談専門誌「幽」に掲載されてたらしい。専門誌って、あるんだ。
ひとの名前がKとかSとかイニシャルなんだけど、そういうもの久しぶりに読んだ気がする、なんだか読みにくい。
いろんなタイプの話があって、わかるようなものもあるし、なんだそりゃって感じるのもある、私の趣味の問題かもしれないが。
「見える」「見えてしまう」という体質のひとがいるらしいが、幸い私にはそういう能力がない。
だから、けっこう怖い話とか好きなんだけど、実際に体験したことはない、いいんだけどべつに。
一読したなかで、気に入った(いちばん怖かったに近い?)のは、「拾われた人形」ってやつかな。
中学生のころ、ごみ置き場で人形を拾ってしまった女性の話。
その晩から高熱をだしてしまい、薬も効かず、熱は下がらない。
母親が部屋にあったその人形に気づき、寺の住職を呼んでお祓いをしてもらったら、治った。
会社につとめるようになった現在になって、女性は友人の紹介で、霊が見えるという老婆に面会した。
中学生のときの体験を喋ろうかと思ったところで、老婆は何も言わないうちから、うなずいて、
「その人形なら、まだ、そこにおるよ」と女性の肩を指さした。
…人形系は、怖いっす。
ちょっと前に、穂村弘の『鳥肌が』を読んだとき、現代風な怪談がいくつか採りあげられてて、ちょっと興味もったんで、手に入れやすそうな文庫をひとつ読んでみた。
タイトルのとおり、実話と称する怪談、わりと短いやつが百編まとめられている。
怪談専門誌「幽」に掲載されてたらしい。専門誌って、あるんだ。
ひとの名前がKとかSとかイニシャルなんだけど、そういうもの久しぶりに読んだ気がする、なんだか読みにくい。
いろんなタイプの話があって、わかるようなものもあるし、なんだそりゃって感じるのもある、私の趣味の問題かもしれないが。
「見える」「見えてしまう」という体質のひとがいるらしいが、幸い私にはそういう能力がない。
だから、けっこう怖い話とか好きなんだけど、実際に体験したことはない、いいんだけどべつに。
一読したなかで、気に入った(いちばん怖かったに近い?)のは、「拾われた人形」ってやつかな。
中学生のころ、ごみ置き場で人形を拾ってしまった女性の話。
その晩から高熱をだしてしまい、薬も効かず、熱は下がらない。
母親が部屋にあったその人形に気づき、寺の住職を呼んでお祓いをしてもらったら、治った。
会社につとめるようになった現在になって、女性は友人の紹介で、霊が見えるという老婆に面会した。
中学生のときの体験を喋ろうかと思ったところで、老婆は何も言わないうちから、うなずいて、
「その人形なら、まだ、そこにおるよ」と女性の肩を指さした。
…人形系は、怖いっす。