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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

こわい話の一例

2016-12-02 21:18:52 | Weblog
こわい話のつづき。
みんなで集まって、こわい話大会みたいなのするときに、私がよくつかう話。
むかしむかし、ひとに教えてもらったやつで、けっこう気に入ってる。
では、参ります。

あるひとが、あるときから何故か、夜な夜な金縛りにあうようになった。
寝てると真夜中に突然金縛りになって、とても苦しい。
あまり続くので、ひとに紹介してもらった、お坊さんのところへ相談に行った。
「そうですか。わかりました。このお経をお教えしましょう。
 こんど金縛りになったとき、これを唱えてみてください。
 声が出なければ、心のなかで唱えるだけでもけっこうです。」
ということで、おまじないのような経文を書いて渡してくれた。
夜までにそのお経をおぼえてから、その晩は床に就いた。

すると、やはり夜中にいつものように金縛りがやってきた。
心のなかで何度も教わったお経の言葉を繰り返した。
すると、突然フッとラクになる感じがして、金縛りは解けた。
翌朝、起きたときも、わりとさわやかな気分だった。
「ああ、やっぱりあのお坊さんは偉いひとだ。このお経があればもう安心だ。」
と、もう悩まされることはないと思った。

ところが。
その晩も、夜中に金縛りは襲ってきた。
また必死になって、お経を唱えていると。
部屋にあった人形の首がクッと回ってこちらを見た。
そして人形は声に出して言った。
「また、そんなこと言ってる…」

コメント
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