こわい話のつづき。
みんなで集まって、こわい話大会みたいなのするときに、私がよくつかう話。
むかしむかし、ひとに教えてもらったやつで、けっこう気に入ってる。
では、参ります。
あるひとが、あるときから何故か、夜な夜な金縛りにあうようになった。
寝てると真夜中に突然金縛りになって、とても苦しい。
あまり続くので、ひとに紹介してもらった、お坊さんのところへ相談に行った。
「そうですか。わかりました。このお経をお教えしましょう。
こんど金縛りになったとき、これを唱えてみてください。
声が出なければ、心のなかで唱えるだけでもけっこうです。」
ということで、おまじないのような経文を書いて渡してくれた。
夜までにそのお経をおぼえてから、その晩は床に就いた。
すると、やはり夜中にいつものように金縛りがやってきた。
心のなかで何度も教わったお経の言葉を繰り返した。
すると、突然フッとラクになる感じがして、金縛りは解けた。
翌朝、起きたときも、わりとさわやかな気分だった。
「ああ、やっぱりあのお坊さんは偉いひとだ。このお経があればもう安心だ。」
と、もう悩まされることはないと思った。
ところが。
その晩も、夜中に金縛りは襲ってきた。
また必死になって、お経を唱えていると。
部屋にあった人形の首がクッと回ってこちらを見た。
そして人形は声に出して言った。
「また、そんなこと言ってる…」
みんなで集まって、こわい話大会みたいなのするときに、私がよくつかう話。
むかしむかし、ひとに教えてもらったやつで、けっこう気に入ってる。
では、参ります。
あるひとが、あるときから何故か、夜な夜な金縛りにあうようになった。
寝てると真夜中に突然金縛りになって、とても苦しい。
あまり続くので、ひとに紹介してもらった、お坊さんのところへ相談に行った。
「そうですか。わかりました。このお経をお教えしましょう。
こんど金縛りになったとき、これを唱えてみてください。
声が出なければ、心のなかで唱えるだけでもけっこうです。」
ということで、おまじないのような経文を書いて渡してくれた。
夜までにそのお経をおぼえてから、その晩は床に就いた。
すると、やはり夜中にいつものように金縛りがやってきた。
心のなかで何度も教わったお経の言葉を繰り返した。
すると、突然フッとラクになる感じがして、金縛りは解けた。
翌朝、起きたときも、わりとさわやかな気分だった。
「ああ、やっぱりあのお坊さんは偉いひとだ。このお経があればもう安心だ。」
と、もう悩まされることはないと思った。
ところが。
その晩も、夜中に金縛りは襲ってきた。
また必死になって、お経を唱えていると。
部屋にあった人形の首がクッと回ってこちらを見た。
そして人形は声に出して言った。
「また、そんなこと言ってる…」