many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

地獄の道化師

2010-04-12 22:03:58 | 読んだ本
江戸川乱歩 2005年 光文社文庫版 江戸川乱歩全集第13巻
一日あいたけど、「奇術師」「魔術師」ときたら、“道化師”だろ、ってことつながり。(?)
小学生のときに、たしかポプラ社の本で読んでたと思うんだけど、江戸川乱歩。
この文庫でたときに、たまたま書店でみかけたんで、懐かしくて、読んでみた。
最近、ポプラ社で昔の表紙のまま文庫にしてるみたいで、あれは少年探偵団魂(?)をそそるなぁ。
表題作は、こどものころ、たまたま初期に読んだやつなんだけど、おどろおどろしい展開がけっこう気にいってる作品だったりします。
収録作は、「暗黒星」、「地獄の道化師」、「幽鬼の塔」、「大金塊」
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村上朝日堂

2010-04-11 21:23:16 | 村上春樹
村上春樹・安西水丸 昭和59年 若林出版企画
私の持ってるのは、昭和61年11刷だけどね。
ご存知、村上&安西のエッセイ集。
これが「日刊アルバイトニュース」に連載されてたっていうんだから、驚きだ。
このエッセイ(連載されてたときは、コラム)は、上出来で、村上春樹のおもしろいとこが、全部でてる。
ウィンナ・シュニッツェルに対する愛情とか、豆腐のいちばんおいしい食べ方は情事のあとだとか、村上テイストいっぱい。
なかでも、私の好きなのは、「聖バレンタイン・デーの切り干し大根」という一節で、2月14日の夕方に切り干し大根を作ったんだけど、バレンダイン・デーの夕食に、どうして自分で作った切り干し大根の煮物を食べてなくちゃいけないんだ、昔はこうではなかった、誰かがチョコレートくれたのに、みたいな短いコラムなんだけど。
これ初めて読んだとき、私は学生だったろうけど、あークールな作家ってーのはバレンタイン・デーに浮かれてないで、自分で切り干し大根、グツグツ煮て食べるよーぢゃなきゃダメだ、って思いました。当然、自分自身も、そーゆー渋い方向に行きたいなーって思いました。そのほうがカッコいい。
以来、以前から好きだったけど、切り干し大根をグツグツするってーのは、私にとって、特別な何かになったよーな気がします。

ということで、今日はパーソナルな記念日なんで、仕事の終わったあと、切り干し大根の煮物を作って、独りで食べてます。赤トウガラシを入れるとおいしい。
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魔術師

2010-04-10 20:40:43 | 読んだ本
ジェフリー・ディーヴァー 2004年 文藝春秋
タイトルは、「魔術師」と書いて、ルビは「イリュージョニスト」、原題は「THE VANISHED MAN」。
きのうから、強引にイリュージョンつながりだけど、なかみはずいぶんと違います。
いわゆるミステリーに分類されるのかもしれないけど、殺人事件が起きて、その犯人が魔術のように消えてしまうという展開に、単行本2段組で500ページという分量にもかかわらず、ずんずん読まされてしまいます。
魔術師は、ミスディレクション=誤導、目先の注意をそらしたり、心理的に関心する場所を操ることで、演者の都合のいいように、観客を誤った方向へ誘導するという技をあちこちで繰り出します。その展開が読んでて楽しい。
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奇術師

2010-04-09 18:43:47 | 読んだ本
クリストファー・プリースト 2004年 ハヤカワ文庫版
って、たしかに読んだんだけど、探しても本棚にない。さっさと売っちゃったかも。
きのうの続きで、キングの『ジョウント』は、いわゆる瞬間移動っつーかテレポーテーションを書いたものなんだが、それでふと思いだしたのが、これ。
奇術師が、イリュージョンとして、やるんだ、瞬間移動。
さて、そのタネというか真相というか正体はいかに、って、それだけぢゃないんだけど。
なんか壮大なだまし絵をみせられてるような気分が残ります。
わりとハイスピードで読み進まざるをえない力のある小説なんだけど、終わると、あれ?どっからこの道に入ったんだろう?って感じで読み直したくなります。
でも、私にとっては、あんまり何度も読むタイプの話では、ないです。(だから手放しちゃったのかな?)
〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)
クリストファー・プリースト
早川書房

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神々のワード・プロセッサ

2010-04-08 20:40:34 | 読んだ本
スティーヴン・キング 昭和62年 サンケイ文庫
ホラー小説つながりで、当時(いま知らないけど)“キング・オブ・ホラー”のキングの短編集。
この文庫は「スティーブン・キング短編傑作全集(2)」ってことで、原典「SKELETON CREW」からの第二分冊らしい。
ほかに何冊か持ってるけど、今回はたまたまこれを選んでみましたが、キングについては、特にこれが好きって小説はありません。
表題作「神々のワード・プロセッサ」は、書いたものが実現し、書いたことを削除するとこれまでの現実から存在が失せてしまうという話。
当時は奇想だったかもしれないけど、いま読むと、悪いんだけど、あんまり目新しいコンセプトにも思えない。
はじめてワープロ(パソコンぢゃなくて専用機ね)買ったときは、たしかに魔法の箱みたいな気がしたけど、いまパソコンもただの家電で、神秘的な感じもしないもんねー
収録作は、
「パラノイドの唄」
「神々のワード・プロセッサ」
「オットー伯父さんのトラック」
「ジョウント」
「しなやかな銃弾のバラード」
「猿とシンバル」
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