辻原登 2002年 新潮社 (作者の「辻」の字は、ホントは二点しんにょう)
小林恭二の「東昏侯まで」を読み直してたら、それは中国=南朝宋の圧政・虐殺史なんだけど、この本のなかの短編を思い出した。
小林恭二は歌舞伎に造詣が深いこともあって、「因縁」というものにひときわ明るくて、作中にもよく織り込んでいるんだけど。
この短編集のなかのひとつ、『河間女』(かかんじょ)は、あるとき突然、九百年前の北宋の時代に生きた前世を思い出した男の語る話。
不思議なテイストの一編で、初めて読んだときから、好きではないんだけど妙に引っ掛かって忘れられない小説のひとつになってます。
収録作は、
『約束よ』
『青黄(チンホアン)の飛翔』
『かみにさわった男』
『窓ガラスの文字』
『河間女』
『かな女への牡丹』
『この世でいちばん冴えたやり方』
小林恭二の「東昏侯まで」を読み直してたら、それは中国=南朝宋の圧政・虐殺史なんだけど、この本のなかの短編を思い出した。
小林恭二は歌舞伎に造詣が深いこともあって、「因縁」というものにひときわ明るくて、作中にもよく織り込んでいるんだけど。
この短編集のなかのひとつ、『河間女』(かかんじょ)は、あるとき突然、九百年前の北宋の時代に生きた前世を思い出した男の語る話。
不思議なテイストの一編で、初めて読んだときから、好きではないんだけど妙に引っ掛かって忘れられない小説のひとつになってます。
収録作は、
『約束よ』
『青黄(チンホアン)の飛翔』
『かみにさわった男』
『窓ガラスの文字』
『河間女』
『かな女への牡丹』
『この世でいちばん冴えたやり方』