大崎善生 2000年 講談社
棋士の生涯つながりで。タイトルの「聖」は人名で「さとし」、村山聖追贈九段。平成10年に29歳で亡くなった天才棋士の話。
これは泣けます。ほかの半生記みたいなのとは段違いな濃密さで生きた話なんで。
幼くして病魔におかされ(5歳で腎ネフローゼ、最後はガン)、いま生きてることの価値を否が応でも自覚して、将棋に生きた棋士。
そのあまりに純粋な頂点への意志が、読んでると痛いように伝わってきます。なんせ、早く名人になって将棋をやめたい、と言ってるんですから。
あと、とくに随所に出てくる師弟間のやりとりが、とてもいいです。
棋士の生涯つながりで。タイトルの「聖」は人名で「さとし」、村山聖追贈九段。平成10年に29歳で亡くなった天才棋士の話。
これは泣けます。ほかの半生記みたいなのとは段違いな濃密さで生きた話なんで。
幼くして病魔におかされ(5歳で腎ネフローゼ、最後はガン)、いま生きてることの価値を否が応でも自覚して、将棋に生きた棋士。
そのあまりに純粋な頂点への意志が、読んでると痛いように伝わってきます。なんせ、早く名人になって将棋をやめたい、と言ってるんですから。
あと、とくに随所に出てくる師弟間のやりとりが、とてもいいです。