many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

聖の青春

2010-04-18 21:56:53 | 読んだ本
大崎善生 2000年 講談社
棋士の生涯つながりで。タイトルの「聖」は人名で「さとし」、村山聖追贈九段。平成10年に29歳で亡くなった天才棋士の話。
これは泣けます。ほかの半生記みたいなのとは段違いな濃密さで生きた話なんで。
幼くして病魔におかされ(5歳で腎ネフローゼ、最後はガン)、いま生きてることの価値を否が応でも自覚して、将棋に生きた棋士。
そのあまりに純粋な頂点への意志が、読んでると痛いように伝わってきます。なんせ、早く名人になって将棋をやめたい、と言ってるんですから。
あと、とくに随所に出てくる師弟間のやりとりが、とてもいいです。
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泣き虫しょったんの奇跡 完全版

2010-04-17 20:09:48 | 読んだ本
瀬川晶司 2010年 講談社文庫版
どうも昔のこと掘り起こしてばかりになるので、たまには最近読んだ本。
副題は「サラリーマンから将棋のプロへ」。
一度は、年齢制限によりプロへの道を断たれたけど、アマチュアとして対プロ公式戦で驚異的な勝率を挙げ、2005年に異例の戦後初61年ぶりのプロ編入試験将棋の実施にこぎつけ、試験に勝つことによって、ついにプロになった棋士が自身で書いた半生。
2006年に出た単行本は(なんかあのころ試験のショーアップとかが、どうも将棋連盟の仕掛けた感が強すぎて、ちょっとひいてしまったんで)読まなかったんだけど、こないだたまたま文庫が出てるのを見かけて買ってみた。「完全版」という意味は、単行本に、その後プロになってからの話である第6章を加えてあるから。
読んでみると、小学校の先生とか父親の教えとかがずっと生きてたりして、わりと感動的ではあります。
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入手に失敗…のち、ゲット『1Q84』

2010-04-16 23:20:10 | 村上春樹
今日は、1Q84の第三巻発売日だってことは、朝ニュースを見るまでもなく、おぼえてたんだけど。
仕事終わったあとに、どっか買い行きゃあるだろ、と思ってたんだ。実際、去年はそんな感じで買ったし。
そしたら、急遽、夜飲み行きましょ、なんて電話かかってきて。もちろん否やはないんだが。
んで、仕事はやればあるんだけど、キリないから放り出して、帰ることにした。
約束の時間まで余裕ありそうだったんで、やっぱ本屋寄ってくことにした。
そしたら、去年まであった本屋が閉店してた。
仕方ないんで、回り道しながらアテもなく適当にもう一件探してみたら、売り切れ。
普段なら、しつこくほかを回るんだけど、飲みいく約束しちゃったんで、あきらめて先を急いだ。
そしたら、思わぬ渋滞とかあって、待ち合わせに20分くらい遅れちゃった。

以上のことから分かるよーに、私の価値基準とゆーか判断の優先順位は、酒〉約束の時間〉本〉仕事 とゆーことになる

…と、ここまで書いたとこで、結局、待ち合わせ前に、もう一件トライして、無事ゲット。
今日は、もう読まないかもしれないけど、やっぱ第一刷を持つことができた、っつーのはファンとしては、こだわりではあります。
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屋根裏の散歩者

2010-04-14 21:59:30 | 読んだ本
江戸川乱歩 昭和62年 講談社・江戸川乱歩推理文庫(2)平井隆太郎・中島河太郎責任編集
一日飛んだけど、江戸川乱歩つながりで。
どうでもいいけど、最近気まぐれで、うまく前日から記事がつながらないなぁ
なるべく連綿とテーマをつなげたいなぁとは思ってるんだけど。それで、少しずつズレて、新しい流れに入ってくのが理想。
ってぇのも、『村上朝日堂』で、書き出しが大概“前回のつづき”ってなってて、あるとき、「このコラムのタイトルは“前回のつづき”にすればよかった」なんて書いてあったのが妙におかしくて印象に残ってるってのが影響してるに違いない。
閑話休題。
収録作は、「算盤が恋を語る話」「日記帳」「幽霊」「盗難」「白昼夢」「指輪」「夢遊病者の死」「屋根裏の散歩者」「百面相役者」「一人二役」「火縄銃」「人間椅子」「疑惑」「接吻」。
乱歩の初期の有名な作品「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」を読んだことなかったんで、この文庫を買ったんだと思う。
この文庫の全集は、カバーによれば全65巻ってことらしいんだが、これひとつしか持ってない。
っていうか、この本、全然読んだ記憶がない 今回あらためて読んだんだけど、まったく忘れてるのか、それともホントに買っただけで読んでなかったのか分かんないんだけど、まあ、読めばそれなりに新鮮で面白いっす。
江戸川乱歩って、語り口が少年向けみたいなとこあるんで、読みやすいし。
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シアトルユーに乗る

2010-04-13 16:10:15 | 馬が好き
はい、いつものように乗馬です。でも今日は、あらかじめ「練習終わったら外でお弁当を食べましょう」なんて前振りがあったんで、私以外にいつもより大勢(って言ってもひとケタ)が練習に参加。
自分で馬選んでいいよっていうんで、乗ったことないシアトルユーを指名

シアトルユーは、栗毛のサラブレッド10歳、父ブライアンズタイム・母ロイヤルティアラ・母の父ノーザンテースト、競走馬時代は6勝をあげて重賞にも出たことあるオープン馬。オープン馬なにするものぞ、私は阪神スプリングジャンプ勝馬のファンドリロバリーだって乗ったことあるんだからって、わけわかんない気合い入れてく
どんな馬か分かんないんだけど、まわりに私より長く通ってるひとも何人かいるのに、みんな乗ったことないようなことを言う そういえば、以前キングフッド乗って苦労したときに、チラッとシアトルユーも似たようなもんですよと言われたような んー、あのときこの馬も部班の輪の中に入ってなかったかもしれない。もしかしたらアブナイ選択をしてしまったんだろうか
ほかの馬も、みんな昨日動いてないっていうので、最初、小さい角馬場で少し速歩をしていこうということになる。もちろんシアトルユーも元気だ。今朝までの雨で馬場はグチャグチャ、水たまりもいっぱい、ヤだなー落ちたくないなー
動きはいいんだけど、ときどきアタマあげそうになるんで、うまく乗れるか心配になってくる。少し速くすると、なんか駆け出しそうになるんで、小さい輪乗りで速歩を続ける。
ウォーミングアップ終了、大きい馬場に移動。まだ様子がわからないので、小さく区切ってある一角に入って、速歩からやり直す
こんどは蹄跡を回って、何度も手前を替えて、あいだには巻乗り、どうやら馬も落ち着いてきたみたい。うん、馬の背中から受ける反撞は、どっちかっていうと乗りやすい部類に入るぞ
と思いつつも、油断するとぶっ飛びそうな気がして、こりゃ手を上げると何かのときに制御不能になるかもって拳上がらないように乗ってると、さっそく見つかる。「肘まげて、もっと拳あげて、そこで馬の口を感じる!」 はいはい、と直すんだが、どうもうまくいかない。私の場合たまにあるんだよね、適正な手綱の長さがわかんなくなる馬、ルバスクのときもそうだったかな。馬とのコンタクトがカチッとはまる場所がわかんないで、ダラッとしてしまったり強くなりすぎてしまったり。今日は何か怖いから引っ張りすぎないようにしてたんだけど
速歩で地上横木を何回か通過してから、輪乗りで駈歩。あ、これ乗りやすいかもと感じると、ついつい楽しくなってしまう うん、木馬のようだ(誉め言葉)。
輪乗り詰めたり開いたり、歩度を詰めたり伸ばしたり、ツーポイントで乗ったり。今日はこの馬で障害飛ぶ気ないので、ずっと小さい区画のなかで小さい輪乗りして、駈歩で気持ち良く遊ぶ。ときどき背中をグッと押すと、なんかスイッチ入りそうな気がしたけど
また速歩で地上横木。馬場の中央ではなく片側に寄って置いてあるので、ラチに向けての回転がけっこうタイト。せっかくなんで、狭い方へ回転するときも広い方へ回転するときも、外側の手綱を意識して何度も練習
もういいか、とも思ったんだが、やっぱちょっとだけやってみようっと、障害のある方へ
ほかの人は4連続障害とかやってたけど、私は速歩で40センチくらいの単発のクロスだけ。やってみると、止まる感じは何にもない、ちょっとアタマが高いような気がするけど、まっすぐ真ん中へ向かって何の問題もなく飛ぶ。飛んだあと爆走しないか用心したけど、そんなこともなく落ち着いている。人間のほうは跳んだあと「ヒジ曲げて!」って言われちゃったけど
何回かやったけど、特にエキサイトもしてこないし、障害に入ってくときにもスピードアップするような感じもなし、無事終了。思ったより乗りやすかったんで大満足

おわったあと水飲み場に行くと、犬みたいに舌出してはザバザバって水を飲む 途中から、これは水遊びしてるだけだなってわかったんだけど、やめようとしない。

適当なとこで切り上げて、カラダ洗ってると、腹帯のへん流してるのに、口寄せてきたりする、しかたないんで、シャワーを顔に向けて少し遊んでやったけど。(キリがない



で、乗ったのは初めてでも、前から知ってたんだが、この馬はリンゴを食べない
今日こそは喰わしてやると思って、何度もすすめる。私のリンゴのやり方は、丸のままのリンゴを果物ナイフでその場で適当に櫛形に切ってやるんだが、普通の馬はパクッとくわえて(うまそうに)シャリシャリって噛むんだけど、こいつは小さい一切れをちょっとかじってみて、まだ躊躇してる。
よっぽど口のなかに突っ込んでやろうかと思ったんだが、その舐めるような味見の仕方を見て一計を案じて、リンゴの皮をむいて差し出してみる。なんかフンフン匂いはかぐし、クチビルでもぞもぞ様子は探るんだけど、結局食べない。

あきらめてシアトルユーにはニンジンをやって、リンゴは他の馬にやっちゃった。それにしても、私にリンゴ剥かすってどんだけだよ?カノジョにだって、剥かねえぞ

終了後は、前述のとおり、みんなで戸外でランチ。
そよ風に桜吹雪が舞って、ときどきお弁当のうえに舞い降りてくるのも、桜の花びらだから許せちゃう。春だねえ。きょうは20度予報を見て、半袖で乗ったけど。(すぐ夏だ…)
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