many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

約束よ

2010-04-07 19:42:34 | 読んだ本
辻原登 2002年 新潮社 (作者の「辻」の字は、ホントは二点しんにょう)
小林恭二の「東昏侯まで」を読み直してたら、それは中国=南朝宋の圧政・虐殺史なんだけど、この本のなかの短編を思い出した。
小林恭二は歌舞伎に造詣が深いこともあって、「因縁」というものにひときわ明るくて、作中にもよく織り込んでいるんだけど。
この短編集のなかのひとつ、『河間女』(かかんじょ)は、あるとき突然、九百年前の北宋の時代に生きた前世を思い出した男の語る話。
不思議なテイストの一編で、初めて読んだときから、好きではないんだけど妙に引っ掛かって忘れられない小説のひとつになってます。
収録作は、
『約束よ』
『青黄(チンホアン)の飛翔』
『かみにさわった男』
『窓ガラスの文字』
『河間女』
『かな女への牡丹』
『この世でいちばん冴えたやり方』
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桜も咲いた、乗馬した

2010-04-06 15:51:16 | 馬が好き
美浦の桜も満開になりました。

冬場、東京あたりより3度くらい気温低いなーと思ってたんだけど、やっぱ桜も数日遅かった。
で、乗馬。あいかわらず休日に他にやることないですから。

桜眺めて乗れるかと思ったら、大きい馬場は、先日の「愛馬の日」で使ったあとの直しの作業してたんで、桜の木なんて周りにひとつもない小さいほうの馬場で乗ることになった。ちなみに昨日雨だったんで、馬場状態は不良。(落ちたくないねー)
ひさしぶりにカネショウエイコウ。

やる気だすとスゴイんだけど、ときどき重いからなー、と思いつつムチを忘れて騎乗
歩いてると、ある隅角で二度ほど立ち止まる。なに見てんだかわかんないんだけど、後脚で蹴るような動きもして、なんか挙動不審
そのあと、速歩を始めても、ときどき反抗。
馬場には他に2頭いて、それぞれ各個に運動してたんだけど、なんか他馬に近づくと止まって下がろうとするみたいにみえる
暑いんだから、疲れさせないでくれるぅ!と思いつつ、ガンガン動かそうとして人間のほうが汗かいてしまう
地上横木またぐのに、力入れて前へ出さないと不安で、ひと苦労。またいだあと、すぐ止まりそうになるんで、真っ直ぐラチまで元気よく速歩させるのに、妙に力を使う

駈歩に行く前に、やっぱムチを借りて、あいかわらず重たい感じなのを動かしてく。
少し走っては巻乗りしてって感じでやってたんだけど、どうにも反応が重たくて、巻乗りのとき油断すると速歩に落ちそうになる、そこをグイグイ前進させようとしてたら疲れる。
ああヤバイ、意識しないでいたら、呼吸を忘れてしまった。力を入れるとき息を止めちゃうのは、どんなスポーツでもダメ、これだと、人間すぐ息が上がってしまう
一所懸命蹴飛ばして動かそうとすると、どうしてもヒザが上がっちゃうような感じになる。
「内側のアブミしっかり踏んで」って言われて、グッと踏み直す。アブミ踏むって、踏んでる爪先の方に力入れるんぢゃなくて、カカトを下げるようにする。

ヒイヒイ乗ってると、「んぢゃ、障害やりますか?」ってことで。
速歩でクロス。なんか横木またぐより、クロス障害向かうほうが、全然軽くないか、カネショウエイコウ?
「それ以上速くしないで」と言われつつ、飛ぶ。
はい、つぎ駈歩で。さらに動きがよくなってきたぞ?
跳んだあと、左手前はスムーズ、右はちょっと出にくいけど。
垂直に変えて、駈歩。「人間、おへそを障害に向けてく気で!」はい、「腰を張れ」ね?
少し意識しすぎて上体が固まってたかもしれないけど、低いんで難なくクリア。
跳んだあと、馬がアタマをぐっと下げるんで、止めるのに人間カラダ起こして何とかしようとするんだが、ひと苦労。
やっぱ単発の障害だからいいけど、これで経路まわれって言われたら疲れるだろうな、きっと
最後80センチに上げても、らくらく飛ぶ、止まる気配とかは無し、逆に速くなんないように気をつけるくらい

気温高くて、シャツの背中がピトッと冷たく気持ちわるいくらい、汗かいちゃったよ
馬も汗かいて、水いっぱい飲ませて、丸洗いして、リンゴやって、おわり。

こんな季節に、馬のからだをゴムブラシでこすってやると、なんぼでも毛がぬけてキリがないので、適当なとこでおしまいにする

しかし、暑ッいなー 夏になったら、また引退しようかなー、乗馬
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したたるものにつけられて

2010-04-05 22:14:18 | 小林恭二
小林恭二 平成13年 角川ホラー文庫
小林恭二のつづき、せっかくなんで“怪談”っぽいのつながりで。
この文庫は「自選恐怖小説集」ということになってるんで。
収録作は、
「悲歌」
「走る女」
「したたるものにつけられて」
「星空」
「流れる」
「田之助の恋」
「葺屋町綺談」
「東昏侯まで」
「ゴブリン」

でも、いわゆるホラーとか怪談っていうのとは違うんだけど。
小林恭二らしい面白さはいっぱいある。
怖がらせるってわけぢゃなく、少し普通ぢゃない狂気じみたものが描かれてて。
歴史上の歌舞伎役者を採りあげた物語なども、どこまでが題材あって、どこからが創作なのか分かんない、そんな独特な想像性があって、けっこう好きです。
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麻布怪談

2010-04-04 20:53:32 | 小林恭二
小林恭二 2009年 文藝春秋
しばらく前に買っといて、最近になってやっと読んだ本。
私の好きな作家、小林恭二の新刊。
読んでて、ん?どこかで見たな?って思ったんだけど。
『本朝聊斎志異』のなかに、「蓮の香」という、狐と幽霊に見染められちゃう男の話があるんだが、その焼き直しというか拡大版というか何つーか。まあ、お話は読んでもらえばわかる。
私が何で小林恭二に魅かれるかは、いつも、なんとも説明がつかない。
「とにかく、言葉の使い方が、魔術のようなんだよ」って、いつも言うんだけど、その理由をうまく説明できたことはない。
だけど、今回も、読んでて、すっごい心地よく、先へ先へとページを進んでゆく。これは、ストーリーが面白いとかどうとかぢゃなく、言葉の響きが気持ちいいからだと、改めて思った。
読んでるうちに、その語りのリズム感に身をゆだねていると快感なんだよね。
琵琶音曲の平家物語の例まで引き合いにしたら極端かもしれないけど、古来「物語」は音楽に近いものだった側面もあるはずで、やっぱリズムっていうか、聞いた感じが大事って思う。
だからって、この本を実際声に出して読んで聞かされたらどうかはわからないけど、とにかく目で追って言葉が自分のなかに響いてくる感じは気持ちいいです。でも、個人的な体験にすぎないのかな、きっと。
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愛馬の日

2010-04-03 00:43:25 | 馬が好き
きょうと明日は毎年恒例、美浦トレセンの「愛馬の日」(JRAホームページ)

主な馬事イベント内容は以下のとおり。
障害供覧        12:35~12:50
ロングレーン演技    12:55~13:05
トリックホース演技   13:10~13:25
フリーダムホースショー 13:30~13:50
ポニーの障害供覧    13:55~14:05
ポニーの競馬      14:15~14:25
乗馬試乗会       14:45~15:30 各日先着250名
馬車試乗会       14:45~15:30 各日先着150名
ミニチュアホース展示  12:00~15:30
サラブレッドの展示   12:00~15:00

昨年の「アンダルシアンの演技」「弦巻騎道少年団の軽乗供覧」に替えて、ことしはロングレーンとトリックホースが登場。
ロングレーンというのは、長い(long)手綱(rein)で馬を操る、ホースダンスショー。乗ってても難しい高等馬術の演技を、馬に乗らずに後ろからの手綱で行います。


トリックホースというのは、ポニーと人とがいろんな演技をみせるショー。
競馬場でもときどきやってるけど、見るたび新しい趣向が出てきたりするので油断ができません。


ことし私は別の場所で仕事があるので参加できません。残念
よいお天気にめぐまれて多くの方が馬の魅力にふれることを期待します
ちなみに、美浦トレセンの会場の桜は、おととい4月1日に開花宣言が出ましたが、きのう時点で三分咲きといったとこでしょうか。(咲いてたら、逆に強風で散っちゃってたかもね)
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