many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

今はもうない

2012-11-23 19:39:42 | 読んだ本
森博嗣 2001年 講談社文庫版
シリーズの、えーと、第8弾か。英語題は、「SWITCH BACK」。
別荘に来てたんだけど、叔母とケンカしてしまったあげく飛び出して山道を迷ってた、われらが西之園嬢が、べつの別荘なのかお屋敷なのか、そこを訪ねることになったばっかりに、事件に巻き込まれてしまう話。
事件ってのは、いつもどおり、密室殺人。
読んでくうちに、“なんかヘンだな”感に包まれていくんだけど、だからって、そんないちいち立ち止まらない。
そう思いながらガンガン読み進んでくことが楽しいんだから。
っつーことで、それ以上の感想は述べません。
あえて言うなら、シリーズ順番に読んでってよかったって感じ。
さあ、あと二つか? 早いとこ読んぢゃおーっと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

常識にとらわれない100の講義

2012-11-22 19:57:47 | 読んだ本
森博嗣 2012年7月 大和書房
えーと、なんだろう、エッセイ集のようなものかな。でも、世間的にはビジネス書というか、自己啓発みたいな分野に入れられちゃうんではないかという気が私にはする。
まえがきによれば、思いついたことを書きとめておいて、その説明を書いたという百の小文。分量は、どれも見開き2頁。
読んでくうちに思ったんだけど、こういう体裁の本って、ちょっと(いまの?)私には向かない。
週刊誌の連載なんかで、ほかのいろんなもんのなかに、毎週こういうのが入ってるぶんには、おおっイイこと言ってるなぁとかって、楽しく読めるんだろうけど、そればっかりが並んでると、なんか食傷気味っていうか、おなかいっぱいになる。
次へ次へと読み進んでく気にならないというか。
まあ、それは今だけの話で、逆に、寝る前なんかに、どっからでもパッと開いて好きな分量だけ読んで、それなりに満足、って使い方に変わるかもしれない。
たまたまかもしれないけど、今回特に気に入った一文を引用しちゃうと、
>たとえば、ペンキ屋さんが黄色いペンキを塗っているのを見て、「ああ、あのペンキ屋は黄色が好きなのか」と思うだろうか。
ってやつ。(より多くの自由を獲得するために)カネを稼ぐために小説を書き始めたという著者らしい、プロの仕事論はためになります。
あと、これまで私が読んだ本のなかにも似たようなとこあったと思うけど、真剣に考えもしないで、いい考えが浮かばないって言ったりとか、するべきこと分かってるくせに、どうしたらいいか他人に相談したりとか、そういう態度とるひとには厳しいようなこと書いてます。
さらに、私はこれが好きだ、とか、私はこれが嫌いorこんなことが不安、みたいな表明ばっかりしてる人に対して苦々しく思ってるような記述がいくつかあるんだけど、今回はそこが面白かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二日連続のシングンレジェンド、そのあとポニーのジョニー

2012-11-20 16:43:58 | 馬が好き
予定どおり、きょうも乗馬にいく。
朝6時ころは3度くらいの冷え込みだったんだけど、馬装を始める9時ころには、ぽかぽかとしてきて、きのうより全然あったかい、小春日和ってやつかぁって思う。

きょう乗る馬は、二日連続でシングンレジェンド。
きのうのうちから決まってた。ほかの馬たちは疲れてるらしい。(シングンレジェンドがラクしてるのかどうか、はたまた有り余る体力あるのか、私は知らん。)
きょうも、思いっきり耳しぼってる顔をみせてくるし、用心しながら馬装。
全然ちょっかいは出してこないんだけどね。なにが気に入らないのか、いちいち怒ってる(ように見える)。

馬場に入ったら、きのうとおんなじことする。きょうは小さいほうの60×40の馬場だけど、きのうも70×30か40程度に区切ってたなかで乗ってたんで、環境はほぼいっしょ。それに、始めて10分もしたら輪乗り中心なんで、馬場の大きさはあまり関係ない。
速歩で歩度を伸ばそうとすると、たまらずという感じで駈歩が出ちゃう。ホー、まだ速歩ーって言って抑える。
速歩伸ばそうとすると駈歩が自動で出ちゃうのに、駈歩出そうとするとスーパー速歩(速くなるだけ)にしかなんないって、何がおかしいんだろう。

ひととおりやったあと、軽速歩で詰めたり伸ばしたり。(いちど駈歩したあとだと、自動で駈歩にはいかない。)受けたなと思ったら少しずつクビを前下方に伸ばしたり。
詰めるときに引っ張り返されちゃう力が強いんだけど、バトルになんないように、ちょっとでもゆずったらすぐラクにしてやろうとする。
わりと腕力つかわないでも詰めた状態をキープできたと思う、きょうは。
動いてくなかで速歩から常歩におとすのも何度かやってみる。やっぱ抵抗されて、思ったとこより2歩3歩と速歩されちゃう。比べると常歩から速歩だすほうは、わりと一発に近い。
んぢゃ、駈歩、歩度詰めたり伸ばしたり。輪乗りしてると、左右どっちの手前でも、馬が内側に傾く度合が大きい気がする。(あくまで私の感覚比)
そんなことあるわけはないんだけど、内に斜めに傾いた馬上にいると、ステンと転んだりしないか心配になっちゃう。
最後は蹄跡にでて、詰めたり伸ばしたりする。鏡を正面にして走ってったときに、なんか馬体がまっすぐぢゃないように見えたんで、斜めになんないように、真っ直ぐにうけとめるように気をつける。
アブミ上げやってないから、きのうよりちょっと短いかもしれないけど、練習おしまい。
クビのばした速歩と常歩でクールダウン。

いっしょの馬場で乗ってたひとに「その馬、跳び大きい?」ってきかれたんだけど、そんなことないっす。
きのうとおんなじなんで、伸ばしたときで3.5メートルくらいしかいってない、私としては4メートルを出したいんだけど。
跳びが大きく見えるとしたら、それなりにメリハリつけてるっぽく運動してるからでしょう。はっきりと伸ばす・詰めるをやったほうが、馬も要求されてることがわかりやすいんぢゃないかなとは思ってる。

手入れが終わったら、リンゴやる。きのうより素直にパクッと食う、おいしいことはすぐに学習するのだ、馬って。

さてさて、きょうの乗馬はこれで終わりぢゃなくて、ミニチュアポニーのジョニーをひっぱりだす。

乗らないけどね、ジョニーには。
馬場の片隅にいって、調馬索でまわす。

↑これは断固拒否の構え。まわそうと思ったら、馬と向かいあってはいけない。
左右の手前で、何分間か準備運動(と私は思ってる、ジョニーにとってはいずれにせよ大きなお世話)をしたら、ぢゃあ障害をやりますか。
最初は低いのから始めて、輪を描くなかで飛ばせようとする。
ところが、一回飛ぶとヤメてそこで止まっちゃうんで、続けてまわれって言って、2,3回は連続で飛ばすようにする。

高さを上げて2,3回飛ばしたら、今度はまわすんぢゃなくて、牽き手を短く持って、ひいて走って飛ばす。
勢いよく向かってって、調子よく飛ぶ。たいしたもんだ。
でも、ラスト1回って思ったとこで、助走の勢いが足んなくて、止まっちゃった。(すでに速歩では飛びにくい高さ。)

そのあと2回トライしたら、やっぱり障害の前で止まっちゃう。
引いてる私が先に立って飛んでんのに、ジョニーはバーの前で止まってる。どっちが飛ばされてるんだか分かりゃしない。
失敗したまんまぢゃ終われないんで、最後勢いをつけて、なんとか飛ぶ。
飛んだら、とにかくホメまくって、おしまい。しばらく常歩してから帰る。

(↑見た目にわかるほど汗かくまではいってないけど、余計なことさせられたんで、ノドは乾く。)
ふだん練習してないのに、なんだかんだ言って、これだけの高さの障害を飛ぶのはえらい。
よく付き合ってくれたので、手入れしたあと、散歩に連れ出してやる。
たまには違った景色を見るのも楽しいだろ?

(ジョニーは早く馬房に帰りたいのかもしれないけど。)
ポニーたちには、こんどの週末に、乗馬苑の外へ出かけてくイベントもあるので、がんばってもらおう。
(アウ★トレ2012オータム=あみプレミアム・アウトレットとのタイアップイベントのお知らせ→http://jra.jp/miho/news/20121119.html
馬房に戻ってから、リンゴやろうとしたら、当然のようにミニコマがしゃしゃり出てくる。

しょーがないんで、きょうミニコマは働いてないけど、ごほうびだけは山分けである。
ジョニーを連れ出すとき、ミニコマも一緒に行きたそうに身を乗り出してたもんな。
(ポニーをかたっぽだけ留守番させると、すっげー寂しがるのは承知してんだけど。)
次回、おまえも障害やるか?
そんなこと言ってると、なにやら隣からブヒヒンとハナを鳴らすのが聞こえてくる。

ハッ、なにやら殺気のようなものを、感じる。
「ゴラァ、そこでチビどもに何やってんだぁ!?」

オリー わかった、おまえにも分けてやるって。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒くなってきたけど乗馬

2012-11-19 19:00:00 | 馬が好き
乗馬に行く。
ちなみに、こないだの木曜日は、早朝ひさしぶりに、シアトルユーに乗った。

むずかしい感じの馬なんだよね。少なくとも50センチ以上の障害には向かっていきたくないなー、私は。
でも、ひさしぶりに乗ったら、前よりは安定てるつっーか、ゆーこときーてくれそうな感じではある。
輪乗りで詰めたり伸ばしたり苦労してたんだけど、「輪乗りのなかでも、巻乗りしたりして、さらに強い内方姿勢求めたりしてみれば」と言われて、あーなるほどと思った。

↑これは、練習後のシアトルユー。
水汲んでやったら飲まなくて、「お湯なら飲みますよ、お湯のほうが好きでしょ」って周りに言われたんだけど、何よりシャワーヘッドでチュパチュパ水遊びすんのが好きなんだよね。

さてさて、今日はといえば、鉛色した曇り空は、まるで雪が降りそうにみえる。
そのへんの感覚、私は札幌での経験で学んだんだけど、気温が0度に近づかなきゃ、そんな簡単に降らないよな、とは思う。札幌からは雪の便りがきたけどね。
さすがに腕まくりはやめて、長袖のまま馬にまたがる。でも、まだまだウインドブレーカーなしの、Tシャツと綿シャツの2枚しか着てないけど。

きょうの馬はシングンレジェンド。こないだ乗ったばかりの記憶がある。
長いムチ持ってくこと、苦しがるとうなりだすけど気にしないこと、以上、復習おわり。
どーでもいーけど、前もそうだったと思うが、馬房から出して繋いどいて、後ろで物音とかすると挙動不審になる。
きょうもブラシかけたり、馬装しようとしたりしてる最中に、キューッと耳絞る。
まるでカワウソとかラッコみたいに、丸いアタマになっちゃうから、写真撮ってやろうとカメラむけると、とたんにキョトンとしたイイ顔で、こっち向く。
性格がいいのか、よくないのか、いまいちよくわかんない。

常歩でのやりとりと、馬場を広くまわって手綱伸ばした軽速歩、輪乗りで軽速歩を詰めたり伸ばしたり、同じ大きさの輪乗りで駈歩だして最初は軽く、そのあと伸ばしたり詰めたり、以上いつものウォーミングアップ、25分かかった。
常歩で5分休憩、なにしようか考える。手頃な横木がないので、輪乗りで速歩と駈歩をもう少しやろう。さっきカカトが上がっちゃってたもんな。

さっきより大きめ、30メートルくらいの輪にしたら、己に厳しく、アブミあげ。
速歩、グラグラするから、思ったように伸ばせないけど。
ヒザが上がるのを感じるので、太腿を鞍に圧しつけるように意識する。
カカトを引き上げるような脚の使いかたすんなって、ふくらはぎで馬をはさめってば。
やってるうちにだいぶ慣れてくる。もともと反撞きつくない馬だから、なんとか乗ってられる。
できたら、騎座をニュートラルなままにするのと、推進かけるのとの違いを発見したいんだけど、なかなかできない。
伸ばしたあと詰めようとすると、ちょっと馬の口が抵抗して強く感じるときがあるんだけど、こないだのシアトルユーの反省から、輪乗りのなかでさらにその半分以下の大きさの巻乗りをいれたりして、内方姿勢のなかでいろいろ確かめる。

輪乗りのなかで、速歩、ちょっとの間だけ常歩、また速歩発進の繰り返し。
速歩から常歩にするとこが、ポイントずれちゃって、しばらく速歩でオーバーランしちゃう。発進のほうはわりと即出る。
やってるうちに、シングンレジェンドの歩様というか、乗ってて馬から受けるクッションの感じが、こないだより良いような気がする。
特に速歩を発進すると、トモから動き出す感じがして(前はついてこないような感じがした、あくまで当社比)、飛節か繋か知らんけどフワンフワンって感じの揺れが伝わってくる。
そしたら、アブミあげのまんま駈歩、詰めたり伸ばしたり。やっぱ伸ばしたときって、おっぱなすだけでウケてないよな、俺。
駈歩でも、輪乗りのなかで巻乗りとか入れて、いろいろやる。

んぢゃ、アブミ履いて、駈歩。輪乗りから出て、蹄跡を広くまわる。
どこか一辺で伸ばしてみる、次の周回では詰めてみる。伸ばして16歩のとこ詰めて24歩とかね、伸ばして20歩のとこ詰めて28歩とかね、そんな感じ。
(あとで馬場の幅から冷静に計算すると、伸ばしたときで3.5メートルか?伸びてないじゃん、そんな。)
だいたいのとこで終わり。
よーく動いた、って誉める。マジなところ、前回よりは動いたと思う。動きもよくなってると思う。
次回も楽しくやろうな。

手入れしたあと、キャベツをやってみる。
クチビルでさんざモグモグ様子を探るんだけど、結局食わない。
リンゴやったら食った。いきなりパクッていかないで、前歯でコショコショ齧って、疑わしそうに確かめてたけどね。

余っちゃったキャベツは、とーぜんのよーに、オリアンダーのとこへ。
最近、脚の具合がよくなくて、乗り運動は休んでんだけど、食欲だけはおとろえるはずもなく、ガシガシ丸かじりしてました。


さすがに雪にはなんないけど、ポツポツと降りだした雨、帰るころには地面が黒くなってた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モンスターフルーツの熟れる時

2012-11-17 18:54:02 | 小林恭二
小林恭二 2001年 新潮社
私の好きな作家、小林恭二の著作のリストアップも、あと少しで一段落しそう。
というわけで、ここに挙げたことのなかったもののなかから、ひさしぶりに読み返した。
渋谷の猿楽町(著者が住んでたことがあったんだっけ?)が舞台。
「わたし」の二歳年下で近所に住んでいた君枝は、三白眼で前歯が反っ歯で醜い子供だったが、やがて猿楽町の女神になる。
「わたし」の同級生で小学生のころから付き合いのあった友子は、やがて消息を絶ち、猿楽町に戻ってきたときには、透き通るような肌と瞳をした容貌で、スーパースリムと呼ばれる新たなファッションの象徴的存在となった。
「わたし」の幼なじみの千原は、小学生のときから自分はナンバー2の座にいて組織を操るような存在だったが、ひさしぶりにあった「わたし」を今度は渋谷区のある委員会のオブザーバーに誘う。
「君枝」「友子」「千原」「わたし」の四章からなるが、おぼろげな記憶では君枝のことをモンスターフルーツに喩えてたような気がしてたんだけど、どうやら違ったみたい。
ラストに向かって物語が加速するような感じ、改めて、読んでおもしろかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする