many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

手をつかわずに輪乗り、できない

2016-06-20 18:08:43 | 馬が好き
乗馬に行く。
朝は曇ってるけど、30度まで上がる予報。
蒸し暑くなるのかな。前日まで北海道にいて、寒っとか言ってた私、なんか血圧でも上がりそうな気がする、こんな差があると。
きょうの馬は、メイショウダイクン、すごいひさしぶり、二回目。

私なんかが乗るような馬ぢゃないんぢゃなかったっけ。
もうひとりの人も「この馬たしか初めて」とか言ってる、だいじょうぶかな私ら。
んぢゃ、馬装できたら、行きますか。
前回乗ったときのノートを見といた、人が安定しないと動いてくれないよね、きっと。
ウォーミングアップ、なんか心許ないな。
脚への反応たしかめるだけぢゃなくて、馬の上で姿勢をいろいろ変えてみて、どこかに動かすスイッチないか探してみたりする。
ぢゃあ、4頭で部班。この馬では遠慮したいなと思ってんのに、先頭に立たされる。
軽速歩中心で蹄跡をクルクルと。フワンフワンして、前進してる感じしない。
「もっと動かして、もっと前出して」と何度も言われる。脚ドン、脚ドン。
「もっと動いて」「隅角で遅くならない」 んー、動かない、手綱はゆるゆると持ってんだけど、なんかジャマしてるかね?
「アタマの位置気にしない、動いてくればおさまるところに落ち着く」ということで、とにかく動かす。
ときどき巻乗り、「巻乗りに入るとき遅くならない!」ということで、動かせてない、あいかわらず。
キックぢゃなくて、はさんでしぼるようにギュッと脚を使えって。
まっすぐ前に出すようにして回転する。がさつな手の開き方をしてはいけない。
肘から手綱でつくる面ではさむボックスのなかに馬をおいて、そのなかで操縦するイメージ、そこからはみ出ると馬が動きづらそうで止まってしまう感じ。
前に出る勢いが弱いから隅角で内に入ってきてしまうんだろうか、とにかく前に進んで遠心力で外行っちゃうくらいの勢い欲しい。
輪乗り、何度も「両手はそろえてまっすぐ」と言われる。むやみに手綱を引っ張らない、前に出すこと優先、接線の方向に進むつもりで、内へ引っ張り込まないようにする。

んぢゃ、駈歩。あら、出ないよ。出たけど、パランパラン、動いてこない。
その馬駈歩出にくいんで、と言われて、列の最後尾にまわらされる。
あー、動かないなあ、人間が身体揺すっても逆効果なんで、ジッとして馬が動いてくるのを待つ。
輪乗りから蹄跡に出て、歩度を伸ばせと言われると、おっとガツンとギアが入った感じ。
遅れないように、ジャマしないように、馬を前において乗っていくイメージでいく。
手前を替えて、また輪乗りから駈歩。こんどはスムーズに出ていく感じある、よしよし、やる気に火が点いてくれたかな。
でも、どっちかっていうと右手前のほうが内に倒れるかな。そこでジタバタしても動き止めちゃうだけだから、前に出すこと優先、勢いで突破しちゃえ、ちっとくらいの傾きなんか。
あと、ときどき直線上でも、馬のカラダが斜めになるような気がする、斜め向いて前に進んでくのは、いつかコースアウトしちゃいそうで、ちょっとこわいものある。
はい、ぢゃあ常歩、手綱伸ばして。
手綱伸ばしたまま、常歩で輪乗り。手を使わずに、シートと脚で、馬を自分の思うように輪のうえ歩かせなさいと。
できないって、そんなこと。もぞもぞと馬の上で動く。
内に入ってきちゃいそうになったら、内の脚で圧す。おっと、その前に脚でまず前に出す、前進気勢ないから入ってくるんだから。
外行き過ぎたかと思ったら、外の脚を少しだけ後ろにひいて馬の後ろ半分が外へ流れてっちゃわないようにおさえる。
なんか、ときどきできる気がする。シートがまだ使えてないけどね。
手綱伸ばしたまま、常歩で三湾曲くりかえす。
ひとつめの弧を描いたあと、いちど真っ直ぐにして、左右の姿勢入れ替える。おっとっと、そうしようと思ってんのに、斜めにダラダラ進んでっちゃうよ。
くりかえすけど、馬は前の馬にくっついてってるだけだな、こりゃ。せめて蹄跡に接するところだけは内に入らないように押し込む。
かなり長いこと常歩でそういうの繰り返して、うまくいかないまま、練習は終了。
最後のほうは、脚つかうと速歩になりかけるくらい、馬のやる気は出てきたけれど、肝心のコントロールは納得いくようにはできなかった。

終わったら、手入れして、リンゴやる。
ふつうに食うんだけど、なんか無口ーな感じだよね。もっと表情にだして喜んでよ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半田溶助女狩り

2016-06-16 20:38:00 | マンガ
山上たつひこ 2010年 フリースタイル
「the complete edition」と銘打たれてます。
きのうの続きってば、続き。
田村信は、短い期間(数か月!?)ではあったけど、山上たつひこのアシスタントしてたっていうしね。
日本のギャグマンガ史のなかで、私個人としては抜け落ちてた部分を埋めてゆく経験、という点で。
タイトルは聞いたことあったけど、読んだことなかったんで、『できんボーイ』と一緒の機会に、古本屋で買ったさ。
山上たつひこといえば「がきデカ」だろう。
「がきデカ」は、さすがに私も読んだことあるけど、当時のチャンピオンで断片的にって感じ。
全容を知らないから、いちど単行本でもそろえて読んでみてえなと思ってはいるんだけど。
あーゆーのってそれだけをぶっ通しで読むのは、ちょっとつらいことになるような気がしてるんで、億劫になってることもあり、実現してない。
本作は、一冊限りなので、さっそく読んでみた。
初出は1974年から1975年にかけてらしい。
いいねえ、ばかばかしくて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

できんボーイ

2016-06-15 21:42:29 | マンガ
できんボーイ完全版(1) 田村信 2000年 美術出版社
江口寿史の『正直日記』に、
>俺が『すすめ!!パイレーツ』という漫画をジャンプで描いていた頃、チャンピオンには『マカロニほうれん荘』があり、サンデーには『できんボーイ』があった。
>77~79年頃の話だ。その頃のギャグ漫画は、この3つの作品がリードしていたと思ってほぼ、間違いない。
>まあ、人によって異論はイロイロあろうが、少なくとも俺は当時そう思っていた。この2つだけを眼中に置いて毎週毎週漫画を描いていた。(略)(p.164-165)
っていう一節があって、それ読んでから、ずっと気になってた。
(おそろしいことに、もう6年以上も前のことだ、『正直日記』読んだの。)
当時の私は毎週ジャンプ読んでてパイレーツのファンだったし、マカロニはもちろん知ってたし後年単行本もそろえた。
でも、サンデー読んでなかったし、できんボーイについては、まったく知らなかった。その後も知らずにトシをとってた。
それぢゃ恥ずかしいんで、なんとか読まなくてはと、折にふれて探してたんだが、見つからなかった。
江口のその記述は、2000年5月24日(水)のもので、こんど復刻されてこの完全版が出るって紹介だ。
で、ことしのゴールデンウィークころだったか、某大型古書店でたまたま見つけることができたので、即買った。
んで、さっそく読んでみた。
純粋ギャグマンガなんで、ここにあれこれ書くようなことは特にない。
八百吉の息子である小学生のちゃっぷまんが毎回バタバタするだけである。
風刺とかパロディーとか無し、江口の言葉を借りれば「ファッション性や時代性などよけいな要素が一切ない」「時代を越えたくだらなさだ」ということになる。
正直、私には、あーんまりツボにこない。
「ちゅどーん」は好きだけどね。
まあ、とにかくこれでまたひとつ昭和史を学ぶことができて、うれしい。

え? これ、全2巻なの?
第2巻、探さなきゃいけないのかな。そんな必死こいて読む必要はいまのとこ感じてないけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツーポイントで反撞は股関節で吸収する

2016-06-13 19:35:40 | 馬が好き
雨のなか、乗馬にいく。
かなり強い雨には困ったもんだけど、気温が20度くらいまでしか上がらないというので、それは好都合。

きょうの馬は、ジョニークエスト。
一度だけ乗ったことあるけど、ずいぶん前なので、過去日記見返しとく。
そうそう、フワッフワの乗り心地すんだよね、きょうも楽しみだ。
前脚の肢巻を巻くのがひさしぶりで、かなりモタつく。何度かやりなおして、できあがり、ちっと甘いかもしんないけど、いーんだ、ほどけなきゃ。
馬装できたので、跨って馬場へ。手綱引っ張られそうになるので、しっかり持つ。
馬場に入ったら、部班の柵のなかで常歩。
脚ポンで前出ろっていうんだけど、なかなかいい反応してくんない。
だからってムチすぐ使うのは気が咎めるので、なだめたりすかしたりっていうか、動いたときはすかさずホメるようにして何とかしてもらおうとする。
アブミ履かないで常歩してるんだけど、ときどき人間のほうの姿勢を正してみると、大きく馬の背中が動いて前に進むときがある。
たぶん、そこんとこが正しい人の位置なんだろうけど、動いてくれないときにジタバタしちゃうから、いつもできるというわけぢゃない。
人が前に倒れるとブレーキかかるかなとか、いろいろ考える。あしりをムリにゴリゴリしないで、自然に揺られる場所を探す。

さて、部班スタート。始まる前から、この馬ちょっと重たいから先頭遠慮したいなと思って、後ろのほうのポジションをとっとく。
軽速歩、フワンフワンとするので、遅れないように前へ前へ乗っていくつもりで。後ろにドスンと座らないように、鞍の前のほうに軽く着地する感じをこころがける。
でも、ちょっと思うようには動いてくれてないので、ときどき座っては脚を使うことになる。
三湾曲、軽速歩のままで。
一瞬だけ真っ直ぐになったら、すぐ反対側に姿勢を切り替える。内の脚ドン、ドンって使いながら前の馬についていく。
アブミに立つ。そのまま三湾曲つづける。ツーポイントで脚使えないので、前進気勢弱いと、ちと困る。
蹄跡行進に戻ったら、歩度を詰めたり伸ばしたり。
伸ばすとき、あいかわらず脚への反応いまいちなんだけど、動いてくれたらジャマしないようにして、脚ムダに使い続けたりしないように気をつける。
詰めるときは、手綱を握ればすぐおさまる感じ。手綱引っ張らないように気をつける。軽速歩のリズムを自分でもゆっくりにする。
手綱を短くもって、そのぶん手を前に出す。手をおへそのほうに引き込むようにしても、ブレーキはかけられない。手を使うときは前で使うようにする。
んぢゃ、またツーポイント。できないひとは片手を前に出して、そっちに向けて進んでくつもりで、馬に遅れてはいけない。
「絶対に手綱に掴まるな。力で立つな、自分の位置で立て」と言われて、下半身の筋肉ムダに使わないようにする、ヒザも馬体を締めるんぢゃないよ。
下を見ないで前を見る。頭が前に落ちたりしてはいけない。肩を後ろにする意識もって、胸を広くする。胸に目がついてて、それが前を見るように。
あと、背中丸くなんないように、腰を張るイメージもつ。おへその下に重心があって、そこに意識おく。
立った位置がすこし前過ぎる気がするんで、軽く前傾する、前に重心落っこちるんぢゃなくて、鞍のなかにいるように。
「股関節から曲げて前傾して」
出た、股関節からの前傾。いざ曲げようと思うと、どこにあってどう動いてんのかわかんないんだよね、股関節。
「股関節で反撞をうけて吸収して」
え? そういわれると、関節が固まってるのわかる。どうしていいか、すぐにはわかんないけど、馬の揺れを感じてると、ときどき関節が開閉するのを感じられるので、そうかそうか、こうやって動かすのかと試行錯誤する。
「すこしだけ親指に力入れて~」
ん? アブミに爪先立たないように、むしろ小指の側で踏むようにしてたつもりなんだが。それには続きがあって。
「カカトを下げない。カカト・くつ底を前に向けない。くつ底を水平に。アブミが地面であって、ふつうに地面を踏んで立っているように」
ありゃ、まちがってた。重心から真っ直ぐ下のところでアブミ踏んで、踏み下げるんぢゃなくて、脚の重みでカカトが下がるように、ってイメージで乗ってたんだけど。
脚が前にフラフラして、身体まっすぐになってないらしい。アブミ踏むとこに少しだけ力入れて、カカト下げないように意識する。
そうかそうか、いままでツーポイントのとき、足首の関節の開閉だけで反撞を受けてたような感じだったけど、それが間違いか。
ヒザも棒のように伸ばして固めず、馬の揺れが股関節まで来るのを感じるようにして、そこで吸収するイメージか。とか考えるけど、もちろんすぐにはできない。
延々とツーポイントしたあとに、軽速歩。さっきまでより安定してるような気がするのは、人が正しい場所に位置してきたからか。
常歩にする。始めたころのえっちらおっちらやろうとしてた常歩よりは動きがいい。これも、馬がエキサイトしてるわけぢゃなく、人がいい場所にはまり始めたかららしい。

馬に何か教えようとしたときは、手綱伸ばすとか、プレッシャーかかんない状態にして、馬がハナ息ぶるぶるしたようなとこでホメる、その状態でないと馬のアタマのなかで整理がつかない、ということも教わった本日の練習おしまい。
常歩と速歩だけなのに、6月にしては気温低いのに、大汗かいてしまった。ムダな筋力つかってたな。
乗り替わり。アドバイスは、重たく感じても、脚使い詰めになんないように、動いてくれたら何もしない時間つくって、怠けそうだったらそこで脚、そうすれば反応してくれるはず、くらい。
二鞍目も常歩から延々とツーポイント。もっと手を前に伸ばして、とか言われてんのを見てると、私も以前チョコレートに乗ってやったように、ツーポイントで馬の耳をつかみにいくような前傾、やってみたかったなと思った。

終わったら、手入れする。馬もけっこう汗かいてたみたい。
太陽出てないし、お湯で洗ったとこ乾かすのに、ちょっと時間かかってしまった。
それでもなんとか済んだら、リンゴやる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忍者武芸帳 影丸伝

2016-06-09 20:57:10 | マンガ
白土三平 1997年 小学館文庫版 全8巻
白土三平は、私にとっては“だいぶ前の時代のひと”にあたるもんで、ほとんど読んでない。
ただ、四方田犬彦の『白土三平論』に、「これは戦後日本漫画史における金字塔というべき作品である。(文庫版p.114)」とあるのを読んでからは、なんとかして一度は読みたいと思ってたのが、これ『忍者武芸帳』。
原典は、1959年から1962年にかけて描かれたもので、当時の貸本業界にしても異例のボリュームの大長編。
物語の舞台は永禄七年(1564年)から天正十年(1582年)の戦国時代。
で、話は、忍者の影丸が中心になって、武芸を競い争うものかと思ったら、なんかそんな単純ではなかった。
ひとりの忍者をスーパーヒーローに仕立てて、その生涯を語るスペクタクルとか、ってわけぢゃなかった。
いつのまにか、戦いのポイントは、大名とそれに反乱する一揆とのことになっていた。
そのなかで影丸は、巻物片手に妖術を使うとかってんぢゃなく、一揆の頭目となっている。
ただし、不死身ではある。死んだ場面も出てくるけど、また現れて蜂起の先頭に立つ。
そこのところは、「わしが死ねば、その後を継ぐ者がかならず出る」と影丸自らが言う、存在の本質に関わってくる。
>あらゆる個人が狭小な個人性の枠から離脱し、歴史的な闘争の主体として匿名を帯びることと本質的に複数性のもとにあるというシステム(『白土三平論』p.136)
ということで、影丸ってのは個人ぢゃないってばない。
あと、忍者ってものを、
>単に人間界における権力争いのなかでの暗殺者の位置に置くことに満足せず、さらに認識を拡げて、自然と人間の間をとり結ぶトリックスター的な媒介者(同p.495)
って存在として描いてるのも、奥深さを感じさせるとこ。
読みだしたら、けっこうスピードつけてページめくっていけたけど、いろいろ考えながら読み返さないといけないねえ、そのうち。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする