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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ラス前(?)の乗馬なのに、楽しく楽しくを忘れる

2016-12-19 18:44:46 | 馬が好き
乗馬に行く。きょうと来週月曜、あと2回で、おしまい。
年明けに1回乗れそうだけど、それはエキストラって勘定にしとこう。
さて、天気予報ぢゃあ気温15度まで上がるというが、やや空気の冷たさが残ってるので、一枚多く着て乗ることにする。
きょうの馬は、マイネルレコルト。なんかひさしぶりな感じ。

去年はひと冬のあいだナチュラルな毛のままいたようだけど、ことしは毛刈りされてる。
どうでもいいけど、マイネルレコルトは、練習あとにリンゴやっても、あまり食ってくれない。
きょうは朝いきなり挨拶代わりに、ハナ先にリンゴの入ったポリ袋を差し出してやったら、周りが振り向くくらい、驚いたような怒ったような声を喉の奥から出した。
なんだよー、そんな目で見るこたあないだろ。いくら怖がりな部分あるとはいえ、予想してたリアクションと全然ちがう。
それが証拠に、隣にいるゴールドパンサーにやってみたら、興味深そうにフンフンと匂いかいでくれて、「これ、あれでしょ、赤くて甘酸っぱいやつ、くれんの?」みたいな目になった。それがフツウだよなあ。
はい、遊んでないで、馬装したら、跨って馬場へいく。
あれ? 跨った瞬間、小さっ!?って思った。正確にいうと、細っ!?かな。狭っ!?かもしれない。
マイネルレコルトが小さい馬だってのはもちろん承知なんだけど、ひさしぶりに乗ったら、なんか幅がぜんぜん無い。まるで自転車乗ってるような両膝のあいだの感覚。
うーん、最近でっかい馬ばっか乗ってたからかな、って思ったんだけど、腹帯締め直そうとしたら、あれれ、やっぱこんな上まで上げなきゃいかんってことは、痩せたっしょ?レコルト?
なんか心配になっちゃうんだけど、ズンズン歩いてくれるので、まあ元気なんだろうと思って、気にしないことにしとく。
しかし、鞍が硬い感じするなあ、この馬反撞大きくて座るのむずかしいしなあ、うーん深い意味はないけどアブミひとつ短くしてみるかあ、とかウォーミングアップ中にいろいろ考える。

ぢゃあ列になんなさい、先頭をやりなさい、ということで4頭立ての先頭に。
いい常歩をしなさいというので、幸いマイネルレコルトは脚に反応してくれるし、なるべく元気よく歩く。
気をつけの号令がかかり、マイネルレコルトってあまりゆるゆるに乗るとかえって迫力無いような印象もあるし、最初からわりとちゃんと手綱持っていくことにする。
軽速歩中心に蹄跡をくるくると。後続のことはおかまいなしに、すこし勢いよく前に出して、速過ぎるようなら軽速歩のリズムをゆっくりするようにしてみる。
歩度を伸ばせ、歩度を詰めを繰り返す。脚への反応がいいので、伸ばそうとしたときはその勢いに乗ってくようにして、コンタクトがぷらんぷらんにならないように気をつける。
詰めるときは、手綱引くんぢゃなくて、自分のリズムをゆっくりにする、前に出る勢い殺してはいけない。
斜めに手前を替えで、斜線上歩度を伸ばす、回転のとこで強くしておきたい。
ときどき軽速歩やめ、正反撞でおへそから前に進むつもりで、大きな反撞と硬い鞍に乗っていく。
軽速歩やめても同じペースで、って言われるから、軽速歩のとき調子にのってあまりスピード上げたりしないように調節しとかないとね。(ズル)
んぢゃ、輪乗り。輪乗りに入っても遅くならないように、意識して前進させとく。
ときどき馬の顔を内向けて、外の手綱にぶつけてまわって、馬をすこし丸くさせるつもり。
駈歩すすめ、スッと出る。でも左手前はちょっとパランパランするとこあるので、ペースはおかまいなしで、何歩かは景気つくまで思いっきり前に出す。
動いてきたらリズムを維持する、勢い落ちてリズミカルぢゃなくなると乗りにくいので、動きあやしくなったらすぐ脚ドンと使う、反応はいい。
蹄跡行進、あー乗ってくの大変、この馬の駈歩維持して、前進するのにあわせて人も動いてくのって、なんかすげえ疲れる。汗かいてきちゃった、やっぱ上一枚着てこなきゃよかった。
手前は替わって右手前で、やはり駈歩は輪乗りから蹄跡へ。
右手前のほうが、内に入ってくるようなとこある。まず馬体が傾いてくる感じするんで、左右真ん中に坐るように意識したうえで、股関節から膝にかけての広い部分でジワッと当てるつもりで起こすようにしてみる、こういうとき小さい馬はやりやすい。
輪乗りのとき、外に膨らむ場所決まってるんで、そこで自分の通りたい場所ちゃんと通すように、と言われる。
内に来るんで、ちょっと外に圧し過ぎてたようなとこもあり、まっすぐ前進させたうえで通るべきちょっと先の弧に視線向けて乗る。
隅角では馬の顔が外向いて肩から内に入ってくるようなとこあるんで、馬の顔内向けて外の手綱で回るようにイメージする、それやっても人の動き止まんないように。

一旦常歩、動きいいねえって馬をホメてると、横木2本運ばれてくる。さっきまでの輪乗りの12時と6時のとこに一本ずつ横木置かれる。
蹄跡で速歩から駈歩、全体の駈歩が整ってきたようなので、輪乗りに入る、2箇所の横木を駈歩で跨ぐ。
横木の存在を意識しない、輪乗りの駈歩リズムよく続けて、そこにたまたま横木あるだけ、と言われても、そこはやっぱ意識しないわけに行かない、ひとつ飛んだら次のを見て駈歩進めてく。横木の真ん中通ることは心掛けるし。
やってると、なんか勢い出そう、出してこうとしてるうちに、手綱がズルズルと伸びてしまう。ときどき短く持ち直して、改めて前に出し直す。
んぢゃ、手前替わって左手前、こっちのほうが馬のリズム維持するのちょっとむずかしい。
手綱長くなって馬がダランと伸びてっちゃわないように気をつける。油断するとパランパランになりそうだし、ドンと脚つかう回数増える。なんか疲れる。外っていうか右にふくれそうな気もするので、腰張ったうえで右ひじから右手綱の壁こさえる。
通る場所を意識してるのはわかるけど、もうちょっと馬がラクな感じの駈歩で、って言われる。
必死になって走らせすぎた。このテの練習やるときは、楽しく、楽しく、って感じを忘れてはいけない。
人間疲れてきて、最後はちょっとまとまりない感じだった。最初10歩だったら、次は9歩、その次は11歩とか、やればよかった、ベース維持するだけでいっぱいいっぱいだった。

おしまい、乗り替わり。二鞍目の騎乗者には、動くと思うよ、とだけ言って、それ以上細かいこと言わない。
見てると、速歩まではよかったけど、駈歩の左手前で、出るには出るけど、やっぱ本来求めるべきステップぢゃないし、ときどきギアが外れる。リズムよく維持するのむずかしいんだよねー。
(ずっと漕ぎ続けないといけないブランコみたい、ってのが私のもつイメージ。)

終わって手入れして、リンゴやったけど、やっぱつきあいで一口モソモソ齧るように食うだけ。
ま、いいけどね、俺だってこのトシになって食の嗜好変えられないし。
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自殺じゃない!

2016-12-16 20:40:43 | 読んだ本
シリル・ヘアー/富塚由美訳 2000年 国書刊行会
めずらしく、メイスン、スペンサーだけで終わらず、もうひとつ探偵小説つながりで。
シリル・ヘアーを読んでみたいと思ったのは何でだっけ?
たぶん、丸谷才一の何かに書いてあったんぢゃなかったかと思う。
ほんとは「法の悲劇」ってのを読んでみたいんだけど、見つからない。まあ気長に探すさ。
本書については、ことし9月だったかな、出先でわりと大きな書店で、置いてある機械で著者名で検索したら、在庫ありって見つけた。
ちょっと迷ってから買ったけど、読んだのはつい最近。
世界探偵小説全集っていうシリーズの32巻。
(しかし、国書刊行会の本ってひさしぶりだな。クロウリーの「法の書」とか出してたとこぢゃなかったっけ?)
もうひとつ「英国風の殺人」ってのもあったんだけど、なんとなくこっちにした。
なんでだろ、たぶん巻末の解説かカバーの著者紹介をみて、こっちのほうが古いからかな、書かれた順に読んだほうがなんとなくおさまりがいい気がしたんだろう。
この小説は1939年の発表、原題は「Suicide Excepted」。
休暇中のロンドン警視庁のマレット警部は、ロンドンから42マイルはなれた田舎のホテルで、憂鬱そうなディキンスン老人に話しかけられる。
老人は言葉の端に自殺願望めいた印象を残して去っていったが、翌朝には睡眠薬の飲み過ぎでホテルの部屋で死んでいるのを発見された。
行きがかり上警部も証言に立った検死での結論は、自殺。
しかし、警部のところに相談にきたディキンスン老人の息子スティーヴンは、自殺じゃない、という。
老人がそういうことしそうもないって以外に、もし自殺だとすると、最近になって加入した高額の生命保険が家族に払われない、って問題もある。
保険会社は、保険金は払えないけど掛け金の一部を払い戻しましょう、とか誠意をみせるけど、スティーヴンは突っぱねる。
そして、妹のアンと、アンの婚約者のマーティン・ジョンスンと、三人で独自に他殺の線を証明するべく調査を開始する。
私立探偵を雇って、当日のホテルの宿泊客のリストを手に入れると、あとは自分たちでその人たちのところへ会って話をしに行く。
偶然泊まりあわせただけのようにみえたけど、調べてくと疑わしい人物も浮上してくるように思えてきて、三人の捜査に熱が入る。
そうかと思うと、母親から、亡くなった父の過去の秘密を教えられて、スティーヴンは驚かされたりする。
最初あまり相手になろうとしてなかったマレット警部が、なんかとても気にかかることに気づいて参入してきたあとで、事件の真相は判明するんだが。
ラスト、けっこうスリリングで、あっと言わされるとこあって、たいへんおもしろかったという感想をもった。
著者の作品、ほかのもぜひ読んでみたいもんだ、いつになるかわからないけど。
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背信

2016-12-14 19:12:41 | 読んだ本
ロバート・B・パーカー/菊池光訳 2008年 ハヤカワ・ミステリ文庫版
古本で前に買ってあったやつ、最近になってやっと順番きて読んだ、スペンサー・シリーズの31作目、原題は「Bad Business」。
スペンサーの依頼人はミセズ・ロウリイ、夫の浮気の証拠をつかんでくれという。
ちなみに彼女の望みは浮気現場に踏み込んで、真っ最中の写真を撮れ、っていうんだけど、スペンサーはそういうやりかたは好まない。
ミスター・ロウリイは、エネルギーのブローカーを業とする大企業の最高財務責任者、金持ちで強い影響力の持ち主。
彼を尾行してったスペンサーは、幸運にもすぐに女性と落ち合うところを目撃するが、その相手の女性にも私立探偵の尾行がついてることに気づく。
互いに情報交換をすると、女性はミセズ・アイゼンで、その夫であり探偵に依頼したミスター・アイゼンはミスター・ロウリイと同じ会社の最高業務責任者だという。
なんだそりゃって感じなんだが、さらにスペンサーの依頼人ミセズ・ロウリイにも別の探偵が尾行についていて、ミスター・ロウリイから頼まれた仕事だという。
どうなってんのこのひとたちって思ってるうちに、不幸なことに殺人事件がスペンサーのうろうろしてる近くで起きてしまう。
これは背後に何かあるとにらんだスペンサーは、もう当初の依頼理由から離れて、好奇心から首をつっこみ、関係者である会社の偉いさんとかを突っつきだす。
すると会社の警備部長ってのが現れて、スペンサーを高給好待遇で会社に雇いたいという、ただし勤務地はどこか遠い土地、簡単にいうとカネやるから手を引いてここから去れって要求。
もちろんスペンサーは相手にしないが、浮気調査の尾行をしてた他の探偵たちの姿が街から見えなくなったのは、その交渉に応じたからにちがいない。
とうとう会社の最高経営責任者も出てきて、ホテル貸し切りでの会社関係者のパーティに招かれ、おなじテーブルで食事もして、スペンサーを丸め込もうとしてくるけど、スペンサーは断固戦う。
あちこち突っついてるうちに、「心の問題」っていうラジオのトーク・ショウ番組の司会者の存在がクローズアップされてくる、なんかあやしげな人物とその理論。
会社の最高経営責任者は、将来は上院議員から大統領にまでなろうっていう野心の持ち主だが、どうもウラにうさんくさいとこあるようで、スペンサーはホークと一緒に踏み込んで行き、最後には悪事を暴く。
事件解決の段階で、スペンサーはホークに「おれは以前から願っていたのだ」「そのうちに〈ウオール・ストリートで混乱を起こす〉という文句を使える事件を扱うことを」なんて得意気に言うが、ホークの返事は「生きる目的があまり残っていないのだな」(p.377)である。
まあいずれにせよ、そういう大がかりな事件を扱うことはスペンサーらしくなくて、最後は企業の帳簿のことなんか見ぬけっこないから、知りあいの公認会計士呼んできて助けてもらうんだけど。
その他、ストーリーとは関係ないが、気に入った表現をいくつか。
事件の舞台となる会社のビルについてのスペンサーの評、
>革新的な醜い建物だ。五種類の煉瓦を使った壁の表面仕上げに、黒いガラスと浮き模様の付いたコンクリートが入り混じったこれ見よがしの重層建築。まるでダース・ヴェイダーの別荘のようだ。(p.25)
「ダース・ヴェイダーの別荘」がいいですね、もちろん。悪口に使われてるのはスター・ウォーズファンとしては不本意ですが。
恋人のスーザンが服を買うのに何軒ものしゃれた店をまわるのにつきあうスペンサー、
>(略)たいがいの店で、私はキャット・ショウに出たイボイノシシ同様に場違いな存在であるのも、楽しみに水を差すことにはならなかった(p.93)
とか言って、場違いなのは認めたうえで、同行して試着の意見を聞かれたりするのを嬉しがってる。
スーザンとの関係でいえば、ビールについて、
>スーザンがビールを飲む可能性は、彼女がチェリイ・パイを作るのと同様、絶対にありえない。しかし、彼女は私のために、つねにブルー・ムーン・ベルジアン・ホワイト・エールを何本か置いている。私はそれを、彼女の愛情の強い証と受け取っている。(p.120-121)
なんて言ってる。
一方で、ホークがスペンサーのオフィスにきたときに、勝手知ったるとばかりにそこの冷蔵庫から出してきたビールはステラ・アルトワである。
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落着かぬ赤毛

2016-12-13 17:30:04 | 読んだ本
E・S・ガードナー/尾坂力訳 昭和57年 ハヤカワ・ミステリ文庫版
こないだ読み返したペリイ・メイスンシリーズ。原題は「THE CASE OF THE RESTLESS REDHEAD」、1954年の作品。
私の持ってる文庫は昭和61年の2刷、でも読んだのはもうちょっと後だと思う、どっちにしても一度読んだっきりで内容まったく憶えてないけど。
別用で裁判所に出かけて行ったメイスンは、たまたまそこでやってた裁判を見て、経験浅い若い弁護士に助言して、彼と被告の女性を助けてやる。
車に積んであった宝石を盗んだっていう濡れ衣を着せられたその赤毛女は、どうやら宝石の持ち主の金持ち婦人とかその友人の女優とかの関係者に罠にかけられたっぽく、無罪放免となった後もメイスンを頼ってくる。
女優になる夢をもっていた彼女は、かつてデビューさせてやるなんて言ってきた詐欺師の被害にもあったことがあるんだが、現職はウエイトレスだということで、メイスンは働き口を紹介してやる一方で、宝石盗難の疑いをかけられた件の示談の窓口になることも引き受ける。
ところが、その住み込みの部屋から、身に覚えのない拳銃が置いてあったなんて電話を彼女が架けてきたもんだから、これはまた何かの罠なので、その拳銃は預かるからすぐ持ってこいとメイスンは指示する。
しかし、彼女が自分の車を運転してメイスンのところへ行く途中で、べつの車に崖下に落されかねないような幅寄せをされ、彼女は果敢にも相手に向かって威嚇のため実弾2発を撃ってしまった。
そのあとで例によって死体が見つかるんだが、警察はメイスンの依頼人は事故や正当防衛ぢゃなく、べつの場所で被害者を計画的に殺したんだという。
事件の関係者が、まったく同じ型の2丁の新品の拳銃を所持していたことを知ったメイスンは、どっちが犯罪に使われて依頼人に押しつけられたか突きとめようとする。
一方検察側は、メイスンが不法に2丁の拳銃をすり替えたとにらんでカンカンになる。
それにしても珍しいことに、いつもは依頼人に「『わたしの弁護士がいる前でなければ何も話しません』と言い続けて他に何も話してはいけない」とか言い含めるメイスンが、今回にかぎっては、新聞記者に訊かれたら「相手の目をじっと見て、自分のことを洗いざらいぶちまけなさい」とか、警察相手でも「むこうが質問したら質問しただけ、何度でもおなじことを話してやりなさい。とにかく、すべてを話して聞かせるのです」とかってアドバイスをする。
そして、いよいよ開かれた予審でメイスンは、冒頭の宝石盗難事件で知り合った若い弁護士と組んで、作戦を授けながら赤毛女を弁護する。
宝石盗難事件のときも、機関銃のように質問を浴びせるんだ、証人が証言した同じ順番で質問しないで違った角度から攻撃するんだ、ってコーチをしたメイスンだけど、今回は「薄い氷の上でスケートをしている場合、氷が割れて落ちないようにするただひとつの方法は、最初から、ものすごいスピードで突っ走ることだ」と、その極意を語る。
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カウントダウンが聞こえる乗馬

2016-12-12 20:14:32 | 馬が好き
乗馬にいく。
きのうぐらいから、さすがに風が冷たくなってきて、きょうは10度くらいという予報。
こと乗馬に関しては、そのくらいたいしたことないんだけど、今シーズン初めて冬用のコーデュロイの乗馬ズボンにする。
だって、年明けの真冬のときには、もう乗馬練習ないからねえ、今履かないと履くときない。
でも、外でてみて、空気がかなり冷えてることがわかったんで、これで正解。
上も初めて(薄い)ウインドブレーカー着て乗ることにした。

きょうの馬は、先週とおなじ、ゴールドパンサー。(↑なんかくれー、ってお出迎え)
おかげで、予想どおり先週は金曜くらいまで腰の筋肉痛引きずっちゃったからな、きょうはどうなることやら。
寒いぞーとか言いつつ馬着を剥いで、馬装できたら、どっか行く馬運車が通り道からいなくなるのを待って、跨って馬場へいく。

きょうはふつうの長さのアブミにしよう。どうも短くすると、ポンと跳ね上げられたときに体勢が崩れやすいから。
常歩で歩かせてウォーミングアップ。全馬がそろうまで、輪乗りから8の字で常歩する。手綱は長くしたままで、なんとなく全体のバランスで回りたいつもり。
さて、そろったので隊列になる。先頭になんなさいと言われる、さっき「乗ったことありましたっけ、もしかしたら跳ねるときあります」って言ったぢゃないですか、先頭でパッツンやっても知りませんよ。
元気いい常歩をつくってから、速歩スタート、軽速歩で蹄跡をくるくると。
あれれ、勢いが弱い、脚つかって動かす。
動いてくると乗りやすい、どの馬でもそうで、あたりまえのことだけど。
タランタランした歩きされると軽速歩とれないけど、ちゃんと動いてくれれば反撞は大きいけど自然とこっちもリズムとれる。
半巻きで手前を替える。半巻きに入ったとたん遅くならないように。
回転になるとまたリズム失ってフラフラしがちなので、意識して前に出しながら回る。
ときどき斜めに手前を替え。斜線上でやや歩度を伸ばす。脚に反応させろ、いま脚で前に出る反応つくらないと駈歩出ないぞ。
だいぶ動いてくれてきたので、次は隅角のとこで前に出しておいて、斜線上では緩めるだけで勢い増すようなつもりで、斜めに手前を替える。
蹄跡上でも、歩度を伸ばせ、歩度を詰め、繰り返す。ときどき、それ以上速くしない、十分動いてるので、コンタクトを保って、とか言われる。

ぢゃあ、そのまま、蹄跡で駈歩発進。ありゃ、出ないよ、しばしグズグズしてて、隅角に差し掛かったのをきっかけに駈歩出す。
んー、キュッと詰めて出せば出そうなんだけど、それやって馬を歪めてパッツン跳ねられたらヤだし。
今日は間違ったプレッシャーかけて馬が跳ねることのないように、ってのが秘かな目標なので、なんとなくゆるーいまま発進させたかったのだが、失敗。
駈歩も、最初パランパランしてると、非常に乗りにくい。すこし前に出るように促して、動いてくれば、やっぱ乗りやすい。
そしたら馬の勝手に走られないように、鞍のいちばん深いとこにハマり込むようなつもりで、乗っていく。こっちのリズムに馬を巻き込まないとね。
隅角でやや内に入るし、内側に馬が傾く気がするけど、きょうは細かいことゴチャゴチャしないようにする。
傾いてもそれで馬がバランスとれてんならいいじゃん、って思って左右均等に体重かかるように真ん中に坐ることだけ考える。
もうちょっと歩度を伸ばせって言われるんだけど、思うように伸びない。
伸ばそうとだけすると、人の動きがグラングランするんで、ときどきちょっと詰めるようにしてから、こんどは伸ばす、とか繰り返す。そうやって繰り返してればコンタクト外れにくい気がする。
どっちの手前もやって、やや右手前のほうが顔外向けて内に入ろうとするようなとこあるかなって感じもったが、まずまず元気よく走ってくれた。
駈歩で歩度を詰めろと言われたときに、ガタンとギアが外れて速歩になっちゃったとこが、残念。まだホントに乗れてないし、コンタクトもつかめてないこと暴露。

そんなところで、おしまい。乗り替わり。動いてはくれたけど、反応がいまいちだったので、常歩のうちから脚に反応させるよう、二鞍目には申し送り。
練習おわったら、寒いのでサッサと手入れして、馬着着せてやって、馬房に入れて、リンゴ。
もう、手入れが終盤に差し掛かったころから、ひとのポケットをフンフン身体検査してくるんだから、かなわない。


(↑ちなみに、隣の馬房の栄燐ちゃんは「わたしの気持ち、わかんないの、もう」みたいな乗りだしかたをしてくる、とてもキュート。例によってお裾分けしないわけにはいかない。)
さてさて、今の場所での乗馬練習も、もうカウントダウンに入ってる。年内あと2回の月曜日だけ。年明けは1回あるかどうか。
来年なったらどこで乗るの、とか皆さんに訊かれるけど、ムリに遠くて時間かかるとこまで行く気ないので、いい潮時なのでもうやめると答えることにしている。
トシもトシだしね、どうにかしてでも続ける、みたいな意欲はもう失せてる。

それはそうと、きょう練習終わって馬場から帰るときに、レジェンドみたいな人たちの団体御一行とすれちがうことになった。
馬の上にいるのに、あんたここで何してんのって言われてもねえ。
いろんなひとたちにとって原点だったりするんだ、この場所。
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